夜這いの民俗学・夜這いの性愛論 の感想

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参照データ

タイトル夜這いの民俗学・夜這いの性愛論
発売日販売日未定
製作者赤松 啓介
販売元筑摩書房
JANコード9784480088642
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 文化人類学・民俗学 » 日本の民俗

購入者の感想

集中してずーっと読んでいたら
途中から同じ内容が繰り返されていて
すごく疲れました。

2冊の内容が被った本が
続くからでしょうか。

内容は面白かったです。

前提として、面白い本ではありました。
しかし、「柿もぎ」や風呂屋などの同じ話がしつこいほど繰り返されていて閉口。
近所によくいる、何度も同じ話を繰り返すおじいちゃんの相手をしているようで、ちょっとイライラしました。
実体験を書きたいのか、調査した結果を書きたいのか…もう少しまとまりがある書き方をしてもらえていたら、本当に興味深い本だったと思います。

個人的には筆者が「ここに書くのは憚られる」と書いていたカカアのあからさまな話や、若衆入り、水揚げする男女の体験談など、もっと個人に突っ込んだ話も読みたかったです。
女性の側の記述が少なく「性愛論」としても物足りないし、「体験記」としても物足りない。

柳田国男や他の民俗学者を批判されていますが、学者としての批判とは別に、個人的な感情論で批判しているように受け取れる部分もあり、それも気になりました…。
同じ話の繰り返しや批判に文字数を割くくらいだったら、他のことを書いてほしかった。
興味深いことを書いているのに、読み返すのに気合がいる本。

 この内容は決して空想物語ではなく、著者が自ら体験した夜這いの実態を書いているので、真に迫っています。しかし、語り口調がどこか牧歌的な雰囲気を持っているので、おっとりと読んでしまいました。
おそらくは著者の記憶の中で誇大に表現している部分もあるでしょうが、多分(としかいえないが)大方の実体を把握しているのではないでしょうか。
特に「柿木はありますか?」から始まる後家や主婦たちによる「筆おろし」の箇所は読んでいて引き込まれほど艶かしいものがあります。なんというか、ほのぼのとした大らかな世界が、つい数十年前まで日本の特に農村部に風習として残っていたのかと驚きをもって読みました。
考えてみれば、『万葉集』においても16巻などでは、男女がそれぞれのあそこを題材に歌を詠んだりするなど、大胆豪放な世界が上代でも見られたことから、もしかしたら、実は日本人は昔から性にたいしては大らかで、それを現代の私たちも遺伝子の中に引き継いでいるのではないかと思いました。
「夜這い」の結果妊娠した場合の掟も、村落共同体を守るということが根底にあると思います。
民俗学者が触れなかった部分を実体験に基づいて書いているところにこの本のよさがあると思います。

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筑摩書房から発売された赤松 啓介の夜這いの民俗学・夜這いの性愛論(JAN:9784480088642)の感想と評価
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