メリットの法則 行動分析学・実践編 (集英社新書) の感想

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タイトルメリットの法則 行動分析学・実践編 (集英社新書)
発売日2013-07-25
製作者奥田健次
販売元集英社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

行動分析学とその利用方法の例について書かれた本。著者は専門行動療法士・臨床心理士。

心に問題の原因を求める議論は、時として不毛な問いかけになることがある。例えば、奇声を上げる子供がいたとしたら、その子に対して「欲求不満が高まった」「興奮状態が高まった」という説明をしたところで循環論に陥るだけで直接の問題解決にはあまり役に立たないということがおきる。だから、行動分析学では、以下のように「記述概念」(ビデオカメラで撮影しても誰もが認めることのできる行動の事実)で事象をとらえるようにする。

[直前]               [行動]       [直後]
お母さんに抱きしめられていない→奇声を上げる→お母さんに抱きしめてもらえる

このように整理してゆくと、[直前][行動][直後]の関係から、好子と嫌子、出現と消失、の2x2の4つの組み合わせで4つの基本随伴性として行動原理が説明できるようになるという。

表1. 4つの基本随伴性
+――+――+――+
|**|出現|消出|
+――+――+――+
|好子|強化|弱化|
+――+――+――+
|嫌子|弱化|弱化|
+――+――+――+

また、同様に、阻止行動についても、以下の2x2の4つの組み合わせで説明ができるようになるという。
表2 .阻止の随伴性
+――+―――――+―――――+
|**|出現の阻止|消出の阻止|
+――+―――――+―――――+
|好子|*弱化**|*強化**|
+――+―――――+―――――+
|嫌子|*強化**|*弱化**|
+――+―――――+―――――+

このような記述概念の整理から、弱化ではなく強化をもたらす策をあぶりだす。そもそも、行動の機能は、以下の4つしかないという。
・物や活動が得られる
・注目が得られる
・逃避や回避できる
・感覚が得られる

変な「行動」にはワケがある
それは、
変な「行動」により褒美(メリット)がもらえるから

だから
そのワケを突きとめて
先回りして

望む「行動」をしたときは褒美を与える
望まない「行動」をしたときは褒美を与えない

そのさじ加減で
人(の「行動」)は劇的に変わる

、、、そんな内容の本に思えました。

具体例もそれなりに紹介されているので
詳しくは本編で

不登校児を学校に行かす方法が明快に書かれています。
慰めて慰めて・・今は休む時だからいい・・そんな方法ではだめなのです。

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