だるまんの陰陽五行1 「木」の章 ココロの不思議を測るの巻 (マンガで解るシリーズ) の感想

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参照データ

タイトルだるまんの陰陽五行1 「木」の章 ココロの不思議を測るの巻 (マンガで解るシリーズ)
発売日販売日未定
製作者堀内信隆
販売元三冬社
JANコード9784904022528
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 東洋思想 » 東洋哲学入門

購入者の感想

いろいろ書いてありますが、著者の目論見はシュタイナー主義的な「魂の進化論」を東洋の陰陽五行説で説明しようとするものでしょう。面白いアイデアだと思います。
ただ、エーテル体を「土」、アストラル体を「木」、マナスを「金」に当てはめると、<土→木→水>という流れになって著者の主張する「相剋のルート」には当てはまりません。一番根っ子の部分で理論が破たんしているわけです。
かと言って、エーテル体を「木」、アストラル体を「土」と見立てると五行の象意からハズレてしまいます。
要するに、元々違う尺度で作られた構築物(思想)を別の物差しで測ろうとすれば、どこかに無理が生じるわけです。まぁ、何とでも言えるでしょうが。

この漫画は革命的な本だと思います。類書がありません・・・。森羅万象の不思議が解明されていく物語の展開には深い感動を受けました。

この漫画の世界観は、東洋哲学の「五行」を入り口とします。その「五行」を道具にして、民俗学、神社仏閣、心理学、哲学、神秘主義、神智学、スピリチュアル・・・ありとあらゆるジャンルを横断しながら料理します。縦割りのジャンル分けをする必要がなくなる素晴らしさ面白さ。

このような特殊な漫画では、原作者と書き手が違うことはよくありますが、このだるまんシリーズは原作者の堀内先生自身(現役歯科医!)が漫画の描き手であるところが一番すごいところ。

哲学や宗教を漫画化するとき、その世界観の挿絵程度の扱いで漫画やイラストが使われることが多いのですが、このだるまんシリーズは物語としても重厚に緻密に編み込まれています。何度読んでも常に新しい発見と感動があります。堀内先生のありとあらゆる範囲にわたる深く豊かな知識、五行を「イメージ」「シンボル」として森羅万象を編みなおしていくすごさに圧倒されるばかりです。

この「木」の章は、だるまん世界の入り口にあたります。「木」の章と対応しているのが「土」の章。木(思い)は土(現実)と結びつくことではじめて有効に機能します。

そして、神社仏閣を含めた神々と人間との関係が描かれるのは「火」と「金」の章になります。
最終章にあたる「水」の章は、2013年段階で未発売です。(診療の合間にだるまん作品を作られているので、そう容易く描けるものではないかと思います。本当にすごい情熱だと思います。脱帽です。)

キーワードに反応した方は、まず読んでみることをお薦めします。損はしないと思います。類書がありません。

このシリーズからは、よりよい時代を創造していくための、深く現実に根付いた力(土)と、作者の熱い思い(木)や愛(火)を感じます。その結果として物質界に受胎された(金)この漫画。 いつか来る「水の章」のために、是非だるまんワールドをご堪能ください。

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三冬社から発売された堀内信隆のだるまんの陰陽五行1 「木」の章 ココロの不思議を測るの巻 (マンガで解るシリーズ)(JAN:9784904022528)の感想と評価
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