だるまんの陰陽五行 「土」の章(社会の不思議を測るの巻) (マンガで解るシリーズ No. 2) の感想
参照データ
タイトル | だるまんの陰陽五行 「土」の章(社会の不思議を測るの巻) (マンガで解るシリーズ No. 2) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 堀内 信隆 |
販売元 | 三冬社 |
JANコード | 9784904022665 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 趣味・実用 » 占い |
購入者の感想
たとえば「土」の働きを説明するのに易から援用して「坤」卦について述べているが、「艮」についてはまったく触れられていない。方位の鬼門-裏鬼門についても「裏番長のほうが強い」というマンガ的な理屈(?)で本来の番長である「土」→艮はオマケのような扱いだ。八卦を五行で解釈すれば「土」は坤と艮の二つがあり、艮の象意は山であり陰陽でいえば男性原理(男根そのものも現す)である。片方しか触れられていないのは何故だろう。
要するに著者は「土」を母性的なイメージに結び付けたいのである。それ自体は間違っていない。ただ、坤を母性的に語るなら、少なくとも易を引き合いに出す以上「乾」との対比において語られなければならない(陰陽論の基本)。ところが「乾」についても全く触れられていない。何故だろう。
「乾」は八卦では「天」だが五行に当てはめると「金」になる。これはお約束なのでいかんせん崩せない。ところがそうなると筆者の説明の体系がぐちゃぐちゃになってしまう。だからあえて触れない。
これは一例だが、要するに筆者の論法はその時々で、いろいろな所から自説に都合のよい部分を断片的に引っ張ってきて結びつけているだけなのである。そういうやり方をすればどんなことも理屈になってしまう。
要するに著者は「土」を母性的なイメージに結び付けたいのである。それ自体は間違っていない。ただ、坤を母性的に語るなら、少なくとも易を引き合いに出す以上「乾」との対比において語られなければならない(陰陽論の基本)。ところが「乾」についても全く触れられていない。何故だろう。
「乾」は八卦では「天」だが五行に当てはめると「金」になる。これはお約束なのでいかんせん崩せない。ところがそうなると筆者の説明の体系がぐちゃぐちゃになってしまう。だからあえて触れない。
これは一例だが、要するに筆者の論法はその時々で、いろいろな所から自説に都合のよい部分を断片的に引っ張ってきて結びつけているだけなのである。そういうやり方をすればどんなことも理屈になってしまう。