ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトルソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)
発売日2014-08-28
製作者宮部 みゆき
販売元新潮社
JANコード9784101369358
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

文庫本で、6巻を読んだ感想です。

1巻目、とにかく、いろいろな展開があり、面白いの一言でした。
しかし、読みつ進めるにつれ、こんな中学生がいるのか?
そういう思いが頭をよぎりました。
自分の中学生の頃を思い出してみても、あまりにも賢明で純粋。
しかし、続きが読みたいという読書欲は抑えられませんでした。
そして、発刊されるたび、その日に購入してました。

3,4巻になると、さすがに物語の展開が面白いとはいえ、こんな中学生がいるのだろうか?
それに、こんなにも理解のある大人、教師がいるのだろうか?
あまりにも、作者に都合が良すぎるるのではないか?
その思いは、どうしても拭えませんでした。

そう思う私が、最後の章である5,6巻では、とにかく読む手が止まらなくなりました。
読みながら、こんなにも純粋で、ひたむきに同級生や自分の中学生活のことを想う中学生ならば、この様な話が有り得るのではないか。
そう感じ始めていました。
ミステリーとしての犯人捜しや、どんでん返しなど、どうでも良くなっていました。
この子たちは、どこへ行ってしまうのだろう、どうなってしまうのだろう?
それを見届けたいとい想いだけで、一気に読み終えました。

文庫本で6巻。
とにかく、1巻を手に取ってはどうでしょう。
そして、続きを読みたくなったならば、次の2巻を。
読みたいと思えば、さらにその続きを。
面白くなければ、そこで止めれば良いのではないでしょうか。

初の宮部みゆき作品です。来年、映画化されるのと、帯に「最高に面白い本大賞」1位とあったので、購入しました。
雪の降るクリスマスの朝、一人の不登校生徒の死体が校庭で発見されることからストーリーは始まります。最初は、単なる自殺ということで片づけられていた事故ですが、不良生徒による殺人であるという告発状から、ストーリーは急展開します。
単なる事故ということで事を荒立てたくない中学校、過剰報道するマスコミ、混乱する保護者、疑心暗鬼に陥る生徒、意見の分かれる捜査陣、それぞれの思惑が渦巻く中、今度は、二人目の生徒の事故(事件?)、不良生徒自宅の放火と、次々と、中学校をめぐり、事件が起こります。しかし、事件の急展開に、大人たちは、為すすべがなく、屈していきます。
一体、真実はどうなっているのか。捜査一課の刑事を父に持つ主人公は、自分たち生徒の手で、学校を巡る真実を暴こうと決意します。
ミステリーものとして、次はどうなるんだろうとハラハラさせられる作品です。ただ、ボリュームが多いのと、やや冗長な場面が登場するのも確かです。また、テーマ的にも重いです。腰を据えて、読む作品だと思いました。ですので、通勤電車の中で、痛快なミステリーでも読もうかと思われるような方にお奨めしません。ですので、まずは、星4つとさせて頂きます。

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