マスカレード・イブ (集英社文庫) の感想

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参照データ

タイトルマスカレード・イブ (集英社文庫)
発売日2014-08-21
製作者東野 圭吾
販売元集英社
JANコード9784087452167
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

高級ホテルなのに、料金先払い制なのは、スキッパーとかいう無銭宿泊者が多いからなの?
「ホテルマンは客の仮面を剥がしてはいけない」というのが鉄則なのに、主人公の女性ホテルウーマンは客のことをあれこれ詮索して、時には不快にさせる。
『高い金を払ってまでこんなホテルに泊まりたくない』という印象を受けた。
とはいえ、こんな文句を言いながらも、これで東野作品を79冊も読んでしまった。著者の「読ませる筆力」は凄い。

マスカレードホテルの前哨戦でした。ヒロインがちょっと能力高すぎですが、東野流でいいんじゃないですかね。

多くの方々と違ってマスカレード・ホテルを未読の状態で、本書を読みました。

機転の利く素敵なホテル・(ウー)マンと、若いけど優秀そうな刑事、これがおそらくマスカレード・ホテルに出てくる重要人物になるのかな?と思いながら読み進めました。日頃あまり短編を読まない私としては、連作短編集ということで、どうかなと思っていたのですが、面白かったです。
実際のホテルマンの世界がどうかは分からないですが、門外漢からするとなるほどとか、へぇーっと思わせられるような小ネタが多く、臨場感がありました。

マスカレード・ホテルを読むのが楽しみです。

敏腕ホテルクラークの山岸尚子がふとしたはずみで出会った元カレから頼まれた難題「それぞれの仮面」、アメリカ帰りで頭がきれる新入り刑事、新田が、ジョギング中の男性の殺人の裏に隠された秘密を暴く「ルーキー登場」、再び山岸の話に戻って、決して顔を見せない美女の小説家を追うオタクたちにつきまとわれる作家の本当の正体を暴く「仮面と覆面」。

それぞれの短編も大変おもしろいですが、タイトルの「マスカレード・イブ」は書き下ろしでその後に続きます。

ここでは山岸と新田が活躍するわけですが、二人はまだ直接の出会いはありません。大学の研究室で教授が刺殺されます。一番疑わしいのがその教授のせいで出世の道が閉ざされた准教授。その男には殺人が起きた翌日には完璧なアリバイがあったが、殺人当日のアリバイについて決して語ろうとしない。やがて彼は当日ホテルにいたことが判明するのですが、そこで山岸の登場です。

この作品は、「マスカレードホテル」の姉妹作で、時間の流れ的にはこちらの作品が最初ですが、どちらから読んでもかまいません。ただ、自分は「マスカレード・ホテル」から行くことをおススメします。

マスカレードは仮面舞踏会。いろんな人間が行きかう交差点ともいえるホテルでは、彼らはみな「客」という仮面を被っている。しかしその仮面の裏には、虚像、嘘、不貞、憎しみが隠れている。ホテルで働く人間は、決してその仮面をいではいけない。客達は仮面を被ったままホテルという舞台で踊り続けるのだ。

マスカレードホテルを読み、大変面白かったので、この本のことを知り即購入しました。
マスカレードホテルの前の二人それぞれの事が書かれて」いましたが、なんとなくつながりがありこの本もあっという間に読み終わりました。

  前著「マスカレード・ホテル」を読んでいるものは本書を手にしないといけない。一気一読の妙味ありのなかなか快作だ。最後の「マスカレード・イブ」はオリジナルで、それ以外は既発表の作品である。ホテルウーマンと新人(エリート)刑事が主人公となる物語だが、前作が良かったので、帯の「伏線」という文字が気になった。「二人が出会う前の作品」とのことだが、それは「イブ」を読んでのお楽しみに。

  東野圭吾さんはこの数年とくに受賞作も多く、破竹の勢いで書き続けている。研究者でいえば論文や著書を書き続けているのと同じである。なかなかこれだけのペースで書き続けることは常人には無理である。アイディアから作風まで、絶えず「小説」という作品を読者のために書き続ける姿勢そのものがプロだとおもう。しかもどれもクオリティが高く、ファンをがっかりさせない。加賀恭一郎シリーズは前作で終わりのような気がしないでもないが、湯川学先生の作品もまた新たに書いてほしい。これからも応援しています!

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