日本語教のすすめ (新潮新書) の感想
参照データ
タイトル | 日本語教のすすめ (新潮新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 鈴木 孝夫 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784106103339 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究 |
購入者の感想
著者は日本でも非常に著名な言語社会学者であり、著書も多数あり、
ご自身も数か国語を流暢に使いこなされる方である。
本書は「新潮45」に連載したものを基に一冊の本にしたものであるが、
著者ご自身もあとがきで述べているように、半世紀に渡る研究の成果を
新書レベルに合わせて読者に興味深く読めるよう配慮して書き上げた
ものになっている。いわば、著者の半世紀の研究成果の集大成といっても
過言ではない。
著者の他の著書を読んだことがあれば、内容は関連しているので読みやすい。
日本語の言語学的な特性、歴史的、地理的観点から見えてくる特性、
色や単語としての括り方から見えてくる言語の文化的な差異、親族表現に
見られる日本語の特性等分かりやすく紹介している。
そしてこの本で最も強い主張は、日本を世界の観点から客観的に眺めれば、
今後は、日本語でもって世界に発信していく言語観の変換が必要である、
ということである。それがタイトルに表れている。
ことばは、武器を持たない日本にとって、国を護り主張するための武器である
という主張と共に、著者の30年以上前の著作からブレずにずっと継続して
訴え続けるこれらの主張は、年と共に重みを感じずにはいられない。
ご自身も数か国語を流暢に使いこなされる方である。
本書は「新潮45」に連載したものを基に一冊の本にしたものであるが、
著者ご自身もあとがきで述べているように、半世紀に渡る研究の成果を
新書レベルに合わせて読者に興味深く読めるよう配慮して書き上げた
ものになっている。いわば、著者の半世紀の研究成果の集大成といっても
過言ではない。
著者の他の著書を読んだことがあれば、内容は関連しているので読みやすい。
日本語の言語学的な特性、歴史的、地理的観点から見えてくる特性、
色や単語としての括り方から見えてくる言語の文化的な差異、親族表現に
見られる日本語の特性等分かりやすく紹介している。
そしてこの本で最も強い主張は、日本を世界の観点から客観的に眺めれば、
今後は、日本語でもって世界に発信していく言語観の変換が必要である、
ということである。それがタイトルに表れている。
ことばは、武器を持たない日本にとって、国を護り主張するための武器である
という主張と共に、著者の30年以上前の著作からブレずにずっと継続して
訴え続けるこれらの主張は、年と共に重みを感じずにはいられない。