沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山崎 豊子 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101104287 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » や・ら・わ行の著者 |
購入者の感想
約2日で読んでしまいました.事故の状況等は色々なメディアで知ることはできましたが,この本では,その時間は序盤のみで終了しております.その後は,国民航空と被害者遺族と,そして被害者のやり取りで構成されております.僕自身,その大部分をこの小説で知ることができました.すべて真実かといわれると,それはわかりません.でも,それに近いことが20数年前の熱い山の中,そして体育館,被害者遺族の家で展開されていたのでしょう.体制が腐敗し,真実を見ようとせず逃げる航空会社,逃げようにも逃げられなかった123便の乗客,そして,何年たっても風化することの無い悲しみから逃げられない遺族の描写にとても衝撃を受けました.上辺だけの謝罪,安全への約束はもう通じない.
航空業界を題材にして,最も大切なものは何ということを何度も何度も考えさせられる一冊です.
航空業界を題材にして,最も大切なものは何ということを何度も何度も考えさせられる一冊です.