DNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで (ブルーバックス) の感想

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参照データ

タイトルDNA (下)―ゲノム解読から遺伝病、人類の進化まで (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者ジェームス・D.ワトソン
販売元講談社
JANコード9784062574730
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 遺伝子・分子生物学

購入者の感想

ジェームス・D・ワトソンら「DNA(下)」読了。年齢を重ねたワトソンの博識の広さとDNAについて心底興味が尽きない事に関心した。ワトソン自身の主張も随所に色濃く出ていて彼の性格が滲み出ているように思え、一流の学者としての矜恃を垣間見ることができた。またムカジーの遺伝子と読み比べると面白いと思った。

上巻から引き続き読みました。

上巻ではDNAの二重螺旋構造の発見からヒトゲノム解析までの学問の基礎的な側面が中心に描かれていたと思います。

下巻はDNA解析の古代史への応用やDNA指紋、遺伝病への挑など、今後DNAが発展を促進していく分野の現状が描かれています。

上下巻を通じて、ワトソン博士の主観を織り交えながら話を展開する構成は圧巻で、非常に読みやすく分かりやすいものになっていると思います。

特に下巻の最後の方の章にある「生まれか育ちか?(≒遺伝か環境か?)」に関わるDNAの話や、最後の「遺伝子と未来」については博士の主張が色濃く出ており特に面白く興味を惹かれました。

遺伝子を人間の選別や優生学に生かされるという側面を、世間では強調しすぎであると捉える反面、そうしないためには思いやりや愛情が大切であると説くくだりは、特に共感です。

DNAがもたらす課題や未来に目を背けることなく、事実を受け入れながらもちゃんとした対応をとれる人間でありたいと感じてしまいました。

DNAのこれまでの歴史を語った著作の中では秀逸であるのはもちろん、今まで分子生物学の最前線にいたワトソン博士の主張がこれだけはっきりとしている著作という点でも名著といえる1冊だと思います。

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