疑似科学と科学の哲学 の感想
参照データ
タイトル | 疑似科学と科学の哲学 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊勢田 哲治 |
販売元 | 名古屋大学出版会 |
JANコード | 9784815804534 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー |
購入者の感想
科学的方法論・あるいは科学哲学に関する良書。
ベイズ主義に立ち、線を引かずに(疑似科学と科学の)線引き問題を解決する、
という姿勢はさほど目新しくもないが、そこに至る過程はエキサイティング。
本書がほかの類似書と決定的に違うのは、
ほかの類似書が、~という疑似科学はなぜニセモノなのか、と
結論ありきで話が進んでいくのに対し、
本書は疑似科学と「されている」理論と正統派理論は
どこが・どれくらい違っているのだろう?というスタンスを取り、
結論を最後まで留保する点である。
答えを出すのではなく、考える過程が大切、という著者の主張がそのまま表れている良書。
また、本書を読むと、血液型性格診断を「信じるか」「信じないか」
という問題設定が少なくともベイズ主義の観点からはミスリーディングであることがよくわかる。
☆5つ
ベイズ主義に立ち、線を引かずに(疑似科学と科学の)線引き問題を解決する、
という姿勢はさほど目新しくもないが、そこに至る過程はエキサイティング。
本書がほかの類似書と決定的に違うのは、
ほかの類似書が、~という疑似科学はなぜニセモノなのか、と
結論ありきで話が進んでいくのに対し、
本書は疑似科学と「されている」理論と正統派理論は
どこが・どれくらい違っているのだろう?というスタンスを取り、
結論を最後まで留保する点である。
答えを出すのではなく、考える過程が大切、という著者の主張がそのまま表れている良書。
また、本書を読むと、血液型性格診断を「信じるか」「信じないか」
という問題設定が少なくともベイズ主義の観点からはミスリーディングであることがよくわかる。
☆5つ