小さな会社はリーダーを人事評価制度で育てなさい! の感想

理論的には、書いてある事は、良く理解できますが、人員に余裕がない小さな会社で、人事評価をするシステムを、誰が運用するのか、という疑問が湧いて来ました。
人事評価のポイントが、人が少ない会社にとっては、コマすぎる感じがします。
人に、余裕がある会社には、参考になるかとも感じましたが、評価する人に、権力が集約され、違った意味で、会社の構成を、考えなくてはならないと思いました。

勉強の出来ない子を教える事で、
逆に自分がより深くその事について学ばせてもらうような経験は皆さんおありだと思います。

この書籍は「人事評価制度」にも上記の様なイメージが近いのでは？
と、言っているように感じました。

しっかりと作り込まれた評価制度、評価基準を設ける事で
リーダーには部下を適切に評価させる事ができます。

評価だけでなく、何故その評価なのか？
そしてその評価をさらに良いものするにはどうすれば良いか？
を、しっかりと具体的に伝える事も出来ます。

すると、その過程でより深く
部下だけでなくリーダーも会社の理念を知る事になる。

いつしか、社長の想いが骨の髄まで浸透した
輝くリーダーが出来上がる。

ここまで書いてしまうと削除されてしまうかもしれませんが、
ざっくり言ってしまうとこんな感じです。

問題は、それがわかっていても、
現実に仕組化までは絶対に出来ないと言うことです。

ですから、この書籍の本当に凄いと感じている点は
先ほどのような人事評価の仕組みをどう作るかを的確に示してくれています。

我流で行っても出来ませんし、スピード感が落ちてきます。
スピード感が無くなれば、日々の業務に流され、いつしか
夢のリーダー像も届かぬ妄想になってしまうでしょう。

この書籍は、そのジレンマをスピード感を持って
一気に加速させてくれる内容になっていると感じました。

理想論ばかりでなく、具体的に進めていく手順も示されているので
より、実践向きとも言えるでしょう。

本当に部下の成長を考えるていらっしゃる経営者、人事の方は
一読の価値はありますよ。