魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記) の感想

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参照データ

タイトル魔性の子―十二国記 (新潮文庫 お 37-51 十二国記)
発売日2012-06-27
製作者小野 不由美
販売元新潮社
JANコード9784101240510
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購入者の感想

十二国記が出版されるずっと前に、この本が刊行されたとき、
現実的な部分とファンタジックな部分が交錯している
この不思議なホラー小説には感心させられた。
非常に良くできた「現実に紛れ込んだ異邦人の物語」であった。
とくにラスト。
広瀬のエゴイスティックな絶望感は、
あまりにも印象深く、強烈な記憶になっている。
十二国記シリーズはたしかに傑作である。
あの世界に触れてから、これを読むほうがもちろん謎も解ける。
でもその分、ホラーとしても十分楽しめたこの作品の鋭さが、
サイドストーリーに位置づけられてしまうのは
ちょっと惜しいような気がする。
だから
一番先に刊行されたこの「魔性の子」を読んでから
十二国記の世界に入り込むことを、あえてオススメしたい。

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