雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 村上 春樹 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101001395 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » 日本文学 |
購入者の感想
村上作品は小説よりもかえって紀行文の方が作者の本質が表れてるんじゃないか?シニカルとユーモアと彼特有の斜に構えた物の見方と言うか…。ある対象を確かに斜に見ているのだけれど、その根底にせっかくだから面白がろうという素直さが見隠れする。「~だけど、当然ながらそんな上手く行くはずがなかったのだ。」なんていう愚痴愚痴したつぶやきが途方も無く楽しいのだ。世界を上目づかいに眺めながら、作家は世界を深めていく。読者はラクして、世界を巡る。これぞ読書の快楽の1パターンだと思うのだ。ルクミの不味さなんてガイドブックにゃ書いてないからね。(笑)