本人伝説 の感想

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参照データ

タイトル本人伝説
発売日販売日未定
製作者南 伸坊
販売元文藝春秋
JANコード9784163754000
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購入者の感想

 うっかり書店で手に取って、笑いをこらえきれずについ買ってしまいました。南夫妻と版元のおもうツボですね。ソフトカバーですが、単行本にしては定価をおさえていて、たぶん新書や文庫で出版しても値段はそんなに変わらないはず。写真は大きいほうがいいので、これでいいでしょう。

 かつて「オール讀物」「週刊文春」などでときどき目にしていましたが、こうして1冊にまとまると、なかなかの労作であることがわかります。
 南伸坊の〈本人術〉は、文子夫人のローテク写真術との奇蹟のコラボレーションです。なんせライティングはつねにスタンドの一灯なので、顔の陰影はシンボーさんのお顔にメイクで直接描きこむというのが、凡人には絶対にできない発想だとおもいます。

 さらに、単に似てるような似てないようなヘタウマの顔真似にとどまらず、そのまま本人になりきってコメントや対談までしてしまうところに、シンボーさんの奇才ぶりが遺憾なく発揮されています。
 中高年のかたなら、若い頃のタモリが得意としていた寺山修司や竹村健一の形態模写に相通じる諷刺とユーモアを感じとるかもしれませんね。

 私のお気に入りを列挙していくと、荒木経維、島田紳介、橋下徹、安倍晋三、白川方明(日銀総裁)、姜尚中、勝間勝代、茂木健一郎、櫻井よしこ、麻生太郎、……どれも笑えるものばかりできりがないし、前原誠司と仙谷由人の〈うまいこと対談〉なんてのも切れ味がすばらしいですよ。ホント、人間観察のあまりの鋭さに、目からウロコが何枚も落ちました。

 いまのご時世、もうなんといったらいいのか、アハハハハッて笑いとばさないと生活していけない気分ですもんね。わたしたち庶民にとって、叛骨の笑いはほとんど唯一の武器。

 好みが合えば楽しめます。といったらあたりまえですか。

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文藝春秋から発売された南 伸坊の本人伝説(JAN:9784163754000)の感想と評価
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