漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫) の感想

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参照データ

タイトル漢文法基礎 本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫)
発売日販売日未定
製作者二畳庵主人
販売元講談社
JANコード9784062920186
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 古典 » 中国の古典

購入者の感想

中学時代からの漢文を基本から応用まですべてわかりやすく書いてあり、読み終えてすぐ問題集が解けてしまう位の本でした。

索引込みで600ページ超ある本です。内容もそれに恥じません。例えば、「書き下し文では助詞をひらがなにする」ということはどういうことなのか、「耳・爾・已・而已」はそれぞれ語感としてどう違うのか、といったことを丁寧に丁寧にくどすぎるくらい丁寧に説明しています。本音を申し上げると、活字が好きでなければ「頑張って読む」類の本です。

「受験生だからこそ受験技術を覚えるのではなくて、研究的考察を加えなければならない。私がその際の助言者となろう。本書がそれだ。硬派だぞ。ヤワなやつは出てゆけ。二条庵先生は独り行く。」(p.33)と著者も書いている通りの本だと感じました。さだめてこの本を読みこめば大学受験程度の漢文なら苦にならなくなると思います。

……が、大学受験用の本かというと、そこには疑問符が付きそうな気がします。そもそも漢文は国語の4分の1から3分の1を占めるに過ぎません。そのために読む本として、この本は読むのに少々時間がかかると感じました。内容自体は良いですから、まだ受験までに時間のある方、趣味として漢文ひいては日本語の実力をつけたい方は読むとよろしいのではないでしょうか。残り時間が少ない受験生に本書を勧めることはできませんが、「漢文は好きだから息抜きがてら読める」という方にならその限りでありません。

漢文の助字をこれでもかと解説しているのが素晴らしい。

というのも、高校生用の参考書を見ても、教養用の漢文入門書を見ても、助字のニュアンスや使い分けのありかたを解説している本は少ないからである。
一応『漢文法要説』や『漢文入門』という本はあるけれど、古い本だから読みにくい。
そこで加地先生は、「二畳庵主人という老人が高校生をからかいながら講義をする」というスタイルを使い、いまの人でも読めるような調子で軽やかに解説をしてくれている。

やはり漢文や古文は大学で専門に研究している人の本を読むのが良いと思う。
細かなニュアンスの違いや、「なぜ漢文はわかりにくいか」という点をきちんと説明してくれる。
だから読んでいて納得するし、身につく。

難点はあると言えばある。
索引がなく、散漫な書き方をしているので、復習しづらい点。
カチッとした本が好きな人は好みに合わないかもしれない。

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