文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) の感想

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タイトル文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
発売日販売日未定
製作者ジャレド・ダイアモンド
販売元草思社
JANコード9784794218797
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

世界中で多様な人類が営んできた歴史を独自の視点で、分類整理してくれている。

地球上の各地域における文明の進歩の違いは、民族間の優劣の違いによって決まったのではなく、環境によって生じたものであることを壮大なスケールで検証している大著。こちらは下巻である。

農業や畜産を元に定住社会ができたからこそ、文字や様々な発明が生まれることになった。ユーラシア大陸は横に長いので、同じ農作物が広まりやすかった。様々な文化も伝わった。しかし、他の大陸では事情が違った。

特にこの下巻では、オーストラリア大陸とニューギニア、アフリカ大陸、そして中国とその周辺国の文明発展の特徴について解説している。首長社会が国家形成へとつながったことやその条件。「必要は発明の母」ではなく「発明は必要の母」という例が歴史上は多くある。4万年前には最も進歩した人達が住んでいたオーストラリアは、乾燥しているうえに気候のバラつきが大きいことがアボリジニたちの生き方を制限することになった。ニューギニアのマラリアなどの病気がヨーロッパ人の本格的な進出の妨げになった。エスキモーは生存できても西洋文明が根付くことができなかった北極圏の厳しい自然。中国の南部と北部はかなり違うが、相互に移動が簡単で比較的早くから統一の試みがなされてきた。実はかなり多様なアフリカ大陸の人種間の移動の歴史と言語の関係。

大変見事で、一読の価値のある本である。しかし、何度も何度も同じ話が出てきて、下巻になるとちょっとくどさを感じる。ちなみに、この著者は文系出身ではなく、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部の教授だということだ。

上巻を読んだ後、すぐ下巻も読み始めました。上巻を読んでいるときは、歴史のとても大きな流れを知ることが出来て、感心しました。上巻に関しては文句なしの★5です。しかし、下巻になってくると、同じロジックを繰り返し繰り返し述べているように感じることが多くなり、読むのがだんだん苦痛になってきました。けっして厚い本ではないのですが、冗長な気がします・・・・
上巻を読んだなら、わざわざ買ってまで下巻を読む必要があるのかは疑問です

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