思いが伝わる、心が動く スピーチの教科書 の感想
参照データ
タイトル | 思いが伝わる、心が動く スピーチの教科書 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐々木 繁範 |
販売元 | ダイヤモンド社 |
JANコード | 9784478006641 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » ビジネス交渉・心理学 |
購入者の感想
『スピーチの教科書』、ずばり直球勝負のタイトルである。内容はまさに「スピーチの教科書」、定本として長く使われるであろう。オーソドックスな構成でありながら、取り上げられたスピーチの事例も、スティーブ・ジョブズの卒業スピーチと『ハリー・ポッター』の作者ローリングの卒業スピーチ、そしてブータン国王が日本の国会で行ったスピーチなど興味深い。たいへん読みやすく、すぐ実践につかえる内容のビジネス書になっている。
福澤諭吉が『学問のすゝめ』のなかで「スピイチ」あるいは「演説」として日本に紹介して以来、すでに百数十年がたっているが、スピーチは日本人にとってはまだまだ難しい課題であるようだ。ビジネスの世界ではプレゼンの重要性について語られることは多いが、リーダーとして行わねばならないのはスピーチのほうがはるかに多いだろう。スピーチといっても組織のなかで行うものもあれば、組織の外で行うものもある。3分程度のごく短いものもあれば、90分近くの長いものもある。著者はソニーの創業者盛田昭夫氏や出井前会長の下でスピーチライターをしていたプロフェッショナルである。
なによりも、本書じたいがスピーチの構造に基づいて作製されている。それは、オープニング(導入)、ボディ(本体)、クロージング(締め)の三段階構造のことだ。これまでもスピーチのオープニングについては「つかみ」の重要性として語られることも多かったが、重要なのは、なんといても本体としてのボディである。この本体をいかに構築し、聴衆に共感をもって聞いてもらうかがスピーチのカギであり、そのボディを構成し、原稿として書き上げるための方法論がくわしく解説されている。
クロージングが重要なのは営業活動でも同じだが、聞いたあとも余韻として残るスピーチは「締め」が重要だ。本書でも徹底分析されているジョブズのスタンフォード大学の卒業式スピーチで有名になった「Stay hungry, stay foolish !」という締めのフレーズ。これは、ジョブズ自身が考えたオリジナルではないのにかかわらず、すでにジョブズの遺訓として長く語り伝えられていくことであろう。
福澤諭吉が『学問のすゝめ』のなかで「スピイチ」あるいは「演説」として日本に紹介して以来、すでに百数十年がたっているが、スピーチは日本人にとってはまだまだ難しい課題であるようだ。ビジネスの世界ではプレゼンの重要性について語られることは多いが、リーダーとして行わねばならないのはスピーチのほうがはるかに多いだろう。スピーチといっても組織のなかで行うものもあれば、組織の外で行うものもある。3分程度のごく短いものもあれば、90分近くの長いものもある。著者はソニーの創業者盛田昭夫氏や出井前会長の下でスピーチライターをしていたプロフェッショナルである。
なによりも、本書じたいがスピーチの構造に基づいて作製されている。それは、オープニング(導入)、ボディ(本体)、クロージング(締め)の三段階構造のことだ。これまでもスピーチのオープニングについては「つかみ」の重要性として語られることも多かったが、重要なのは、なんといても本体としてのボディである。この本体をいかに構築し、聴衆に共感をもって聞いてもらうかがスピーチのカギであり、そのボディを構成し、原稿として書き上げるための方法論がくわしく解説されている。
クロージングが重要なのは営業活動でも同じだが、聞いたあとも余韻として残るスピーチは「締め」が重要だ。本書でも徹底分析されているジョブズのスタンフォード大学の卒業式スピーチで有名になった「Stay hungry, stay foolish !」という締めのフレーズ。これは、ジョブズ自身が考えたオリジナルではないのにかかわらず、すでにジョブズの遺訓として長く語り伝えられていくことであろう。