反省させると犯罪者になります (新潮新書) の感想

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参照データ

タイトル反省させると犯罪者になります (新潮新書)
発売日販売日未定
製作者岡本 茂樹
販売元新潮社
JANコード9784106105203
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

「反省させると犯罪者になります」というタイトルに興味を持ち、手に取ってみた。
著者は刑務所の受刑者の更正プログラムに携わるようになってからこのような考えに至ったとのことですが、悪いことをしたら「反省させること」が重要ではなく、なぜそこに至ったのか?自分の内面に向かって問い続けることで「自分の心の痛み」は何なのか?にたどり着いて初めて反省に至るのだというのは、なるほどと思った。印象に残った箇所について以下に記す。

1)問題行動が起きたときに最も大切なのは、「反省させないこと」。反省させるのではなく、「なぜこの子(あるいは自分)は問題行動を起こしたのだろうか?」と周囲の大人が一緒に考える視点を持つことが必要です。

2)親が子供の前で常に「親として、しっかりしないといけない」と思っていることも、後に子供が問題を起こす原因になります。たとえば、「親なんだから、子供の前では弱音を吐いては行けない」と思い込んでいると、子供は弱音をはけない人間になるかもしれません。人間は皆弱い生き物です。自分の弱さもダメな部分も欠点も全てありのままの自然な姿を見せられる親は、親自身が「ありのままの自分」を受け入れていることです。そして、「ありのままの自分」を受け入れている親の子供も「ありのままの自分」を受け入れられます。人は、自分がされたことを人にして返すのです。

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