村岡花子の世界: 赤毛のアンとともに生きて (らんぷの本) の感想

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タイトル村岡花子の世界: 赤毛のアンとともに生きて (らんぷの本)
発売日販売日未定
販売元河出書房新社
JANコード9784309750071
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

 この本の編集者・内田静枝さんは出版美術を専門とする弥生美術館の学芸員で、昭和初期の少女雑誌『少女の友』『ひまわり』などを研究しています。そこで、この本には村岡花子がそれらの雑誌に寄稿したエッセィや書評が多く再録されています。特に昭和十年代の資料が充実しています。村岡花子に関する資料や写真で時代を見るという視点が強く反映しており、たいへん興味深い本になっています。
 「腹心の友」柳原白蓮との手紙(政略結婚への怒り)と駆け落ち事件への理解も花子の人柄を思わせるものでした。
 花子の「家庭文学」(十代の少年少女が読んで良い影響を受ける小説。特に少女小説)への情熱が表れた第3章「少女たちに送った“ブック・レビュー”」、第4章「花子が愛したヒロインたち」、第5章「少女たちに送る」は特に読みごたえがあります。
 『リンバロストの乙女』(名作。村岡花子訳、角川文庫。品切)や『そばかすの少年』(光文社古典文庫で新訳刊行)、少女パレアナやオルコットの少女ポリーもの(村岡花子訳)などに関しては、故・氷室冴子さんの名書評『マイ・ディア 親愛なる物語』(角川文庫、絶版。復刊希望! 中古で少し出品されています)がありますが、それと併読しても面白いです。

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河出書房新社から発売された村岡花子の世界: 赤毛のアンとともに生きて (らんぷの本)(JAN:9784309750071)の感想と評価
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