全訳 源氏物語 の感想
参照データ
タイトル | 全訳 源氏物語 |
発売日 | 2013-02-17 |
製作者 | 紫式部 |
販売元 | 雨ざらし文庫 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究 |
購入者の感想
同年代の男性諸氏には、ある少年マンガでの「光源氏計画」という表現に心当たりが有ると思います。受験対策で源氏物語のあらすじを追うために「あさきゆめみし」に目を通した方もあるかと、、、私はその一人なのですが、光源氏計画の持つイメージを少女漫画で払拭することはありませんでした。(少女マンガには慣れないので本当に目を通しただけです)
活字の持つ力というのか、全訳と言いつつ古めかしい言葉使いのままなのですが、妙に引き込まれます。男女の関係が中心に据えられて居るというのは誤りではないでしょうが、源氏はプレイボーイでもロリコンでもマザコンでもない一人の男性だと再確認しました。
世界最古の物語という事で、チャラチャラした女たらしの物語が各国語に翻訳されて出回っているのかと失笑していましたが、良い物語です。日本の素晴らしい古典をぜひ世界中の人に楽しんだでもらいたいと誇らしく思えるようになりました。各国語の翻訳者も与謝野晶子の様な文才のある方であれば幸いです。
活字の持つ力というのか、全訳と言いつつ古めかしい言葉使いのままなのですが、妙に引き込まれます。男女の関係が中心に据えられて居るというのは誤りではないでしょうが、源氏はプレイボーイでもロリコンでもマザコンでもない一人の男性だと再確認しました。
世界最古の物語という事で、チャラチャラした女たらしの物語が各国語に翻訳されて出回っているのかと失笑していましたが、良い物語です。日本の素晴らしい古典をぜひ世界中の人に楽しんだでもらいたいと誇らしく思えるようになりました。各国語の翻訳者も与謝野晶子の様な文才のある方であれば幸いです。
本書は青空文庫で54帖(56冊)に分冊されている与謝野晶子訳「源氏物語」を一冊に纏めたものである。
源氏物語は、54帖が全く別の話ではない。その名の通り全体で1つの物語である。
それも冊数が示すとおり、とてつもない長大な物語だ。
この本を読むには、物語としての前後関係を追いながら見ていく必要がある。つまり行ったり来たりするということだ。
分冊ではKindleの仕様上、いちいち別分冊を呼び出して確認し、また元の分冊を呼び出して・・・といった手間のかかる作業が必要だ。紙の本でも10冊くらいにはなってしまうので、一度に全部を持ち歩くことなど現実的ではない。
電子書籍だからこそ1度に持ち運びが出来るものを1冊に纏めるということが可能になり、上記の問題は全てクリアされている。
私は紙の本が好きだが、この1冊に纏められた源氏物語に関して言えば、電子書籍の良さをはっきり認識させてくれるものだと思う。
そして、当たり前だがKindleで56冊のアーカイブを並べるのは非常に非効率である。
その意味でこの本は全面的に電子書籍のメリットを生かしていると言える。
青空文庫は無料であるので、それを1冊に纏めただけの本にお金を取るのはおかしいという意見もあるかも知れない。
しかし、上述のメリットを考えたとき99円を払えないということは無い。
いくら青空文庫がボランティアによる無料提供の本とはいえ、労力がゼロなわけではない。
個人的には、むしろ、この大著を99円で提供できることを示したAmazonの仕事に感心した。
分冊のままで良いという人に無理に勧めはしないが、私と同じような引っかかりを感じている人は購入して損は無いと思う。
源氏物語は、54帖が全く別の話ではない。その名の通り全体で1つの物語である。
それも冊数が示すとおり、とてつもない長大な物語だ。
この本を読むには、物語としての前後関係を追いながら見ていく必要がある。つまり行ったり来たりするということだ。
分冊ではKindleの仕様上、いちいち別分冊を呼び出して確認し、また元の分冊を呼び出して・・・といった手間のかかる作業が必要だ。紙の本でも10冊くらいにはなってしまうので、一度に全部を持ち歩くことなど現実的ではない。
電子書籍だからこそ1度に持ち運びが出来るものを1冊に纏めるということが可能になり、上記の問題は全てクリアされている。
私は紙の本が好きだが、この1冊に纏められた源氏物語に関して言えば、電子書籍の良さをはっきり認識させてくれるものだと思う。
そして、当たり前だがKindleで56冊のアーカイブを並べるのは非常に非効率である。
その意味でこの本は全面的に電子書籍のメリットを生かしていると言える。
青空文庫は無料であるので、それを1冊に纏めただけの本にお金を取るのはおかしいという意見もあるかも知れない。
しかし、上述のメリットを考えたとき99円を払えないということは無い。
いくら青空文庫がボランティアによる無料提供の本とはいえ、労力がゼロなわけではない。
個人的には、むしろ、この大著を99円で提供できることを示したAmazonの仕事に感心した。
分冊のままで良いという人に無理に勧めはしないが、私と同じような引っかかりを感じている人は購入して損は無いと思う。