福島と原発 2: 放射線との闘い+1000日の記憶 の感想
参照データ
タイトル | 福島と原発 2: 放射線との闘い+1000日の記憶 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福島民報社編集局 |
販売元 | 早稲田大学出版部 |
JANコード | 9784657140029 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア |
購入者の感想
汚染水問題や低線量被ばく…東京電力福島第一原発事故が起きてから福島県民が直面しているさまざまな課題に県民目線で向き合っている。地に足がついた綿密な取材に基づいた内容は、それぞれが考えるヒントがちりばめられている。
福島県内では今も14万人近い県民が避難している、と聞きます。特に、福島県は宮城、岩手と違い、原発事故の影響で強制避難された人が多いようです。この本は原発事故がもたらした家族や地域の分断、放射線の影響を心配して県外に避難している県民の思い、さらに、県内で低線量被ばくと向き合っている県民の苦闘を描いたドキュメントです。読んでみて、結局、国の対策が不十分、あいまいだったことが、今の混乱に至っていることが分かります。放射線問題は一義的には事故を起こした東電にあります。しかし、ここまで、福島県民の暮らしを混乱させたのは国の責任です。放射線を正しく学ぶリスクコミュニケーションについても、初めて分かりました。ぜひ、県外の読者も読んでほしいものです