Stress Test: Reflections on Financial Crises (English Edition) の感想

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タイトルStress Test: Reflections on Financial Crises (English Edition)
発売日2014-05-12
製作者Timothy F. Geithner
販売元Crown
JANコード登録されていません
カテゴリ洋書 » Subjects » Biographies & Memoirs » Leaders & Notable People

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本書は、オバマ政権発足から4年間財務長官を務めたティモシー・ガイトナーの自伝である。アメリカではあまりに不人気なので自伝というより言い訳と感じる人も多いのでは。この人物、クリントン政権での財務省長官ロバート・ルービンとラリー・サマーズに若くして買われ出世したのはいいが、2008年の金融危機後は金融界のいいなりになり、バブルを誘引した一味として前の2人(+グリーンスパン元FRB議長)とセットであらゆる方面で白い目で見られることになる。さらに分が悪いことに、2003年から財務省に就任する直前まで金融機関を監督する立場であるNY連銀の総裁を務め、不動産バブル破綻で燃え尽きそうになった投資銀行ベアースターンズをウルトラC的な介入で救済。リーマンブラザーズを潰した直後にAIGの救済に加え、中央銀行とも協同してあらゆる救いの手を金融界に差し伸べている。不況で苦しむ国民から人気がでるわけがない。

そして話の展開は、自分は不動産市場や民間借入に警鐘は都度鳴らしていたが、人間の性でもあるマニアは防ぎようがない、監督機関がどんなに頑張っても限度がある。金融危機が起こったあとは、NY連銀総裁・財務省長官としてできる限りのことはやった、という。一連の金融機関の救済策も金融危機時には必要だ。そして、やはり不人気だったブッシュ大統領のドタバダ財務長官ハンク・ポールソンは協力的だったと褒め称え、ベン・バーナンキFRB議長のもと行われた一連の不人気な金融政策を擁護する。アメリカ人であれば共和党信者でなくとも本を投げたくなる内容だ。

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