Gone Girl: A Novel の感想

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タイトルGone Girl: A Novel
発売日2012-11-08
製作者Gillian Flynn
販売元Crown
JANコード9780385347778
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Random House

購入者の感想

英語的にはそれほど難しくないというレビューもあるようだけど、案外難しいんじゃないかな。映画を先に見ていて「原作だとどうなっているんだろう?」という思いがあったから最後まで読めたけど、たまたま手に取って読み始めてただけだったらPart1で投げちゃってたかも。

確かに難解な語句は少ない。でも簡単なように見えて実は意味を知らなかった語句(elbow greaseとか)は結構多かったし、下品系のスラングもかなり多い。日本語版がどう訳しているのか興味深いところ。

それから時制。Nickの視点ではAmyの失踪の日以降が、Amyの視点ではNickとの出会いの日以降がそれぞれの視点で時系列的に語られるわけだけど、NickとAmyが交互に語り手になるため読者の視点は時間軸を行ったり来たりする。その上、Nickは過去形主体、Amyは現在形主体で語るからノンフィクションに慣れきった頭だと「???」となる。

でも、そういったチャレンジも含めて、やっぱり原書で読むのは楽しい。電子書籍なら日本語文庫の半額以下だしね!

出会った頃のAmyとNickは完璧なカップルだったのに、結婚して数年もしないうちに互いの欠陥に辟易するようになっていた。
裕福だったAmyの両親がお金を失ったためにAmyの貯金もなくなり、不況のあおりでNickは雑誌のライターの職を失ってしまう。住んでいたアパートメントを手放すことになったふたりは、がんにかかったNickの母の面倒を見るためにも故郷に移住することを決意する。ニューヨーク市で育ったAmyにとって中西部の田舎町での生活は息が詰まるものだったが、NickはAmyの苦労を理解しようとしない。

ふたりの5年目の結婚記念日にAmyが姿を消し、自宅には争った痕跡が残っていた。
Nickは警察だけでなく仲が良い双子の妹にすら嘘をつき、怪しい態度を取る。
Amyが残した結婚記念日の恒例行事の「宝物探し」にも、この事件のヒントが潜んでいるようだ。

AmyとNickふたりの視点で交互に語り進められるこのミステリーは、複雑な事件の真相がかすかに見えて来たところで、突然ぞっとするような心理スリラーに方向転換する。
読者は何を信じてよいのか分からなくなるが、分かって来たところで今度は蜘蛛の巣に引っかかって逃れられなくなった虫のような気分を味わうことだろう。

ホラーよりもある意味ずっと怖い心理スリラーである。

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