新しい発生生物学―生命の神秘が集約された「発生」の驚異 (ブルーバックス) の感想
参照データ
タイトル | 新しい発生生物学―生命の神秘が集約された「発生」の驚異 (ブルーバックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 浅島 誠 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062574105 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 生物学 |
購入者の感想
文章は平易でくだけた表現で好印象。が、全くの門外漢には少しキビシイかも。とはいえ生命科学についての大まかな知識があれば、かなり滋養のある内容だと思います。
発生生物学は歴史のある学問らしく、文中に登場する動物は多岐に渡ります。ウイルス、線虫、クラゲ、プラナリア、ショウジョウバエ、アフリカツメガエル、イモリ、ニワトリ、マウス、ヒツジ、ヒト等。
ひとつの種についての 『縦断』的な発生ではなく、種にこだわらず、発生生物学を軸に『横断』したのが本書の構成です。当然役者はどんどん変わります。しかも、遺伝子、mRNA、転写制御因子、分泌性タンパクといった分子生物学の要素がいくつも出てきて、それらが複数の局面で「効いて」きます。
一読しただけでは「はぁ、生命ってなんかすごい事になってるなぁ」で終る可能性アリ(私はそうでした)。何か勿体ないので、奮起して紙に要素を書き出しながら読み返しました。
自分の生命科学の感性が深まる事を実感できる、味わいのある文章だと思います。
空疎な内容の「ベストセラー」も多く見受けられる昨今、このボリュームでこの内容は秀逸。
個人的に「良書認定」しました。
発生生物学は歴史のある学問らしく、文中に登場する動物は多岐に渡ります。ウイルス、線虫、クラゲ、プラナリア、ショウジョウバエ、アフリカツメガエル、イモリ、ニワトリ、マウス、ヒツジ、ヒト等。
ひとつの種についての 『縦断』的な発生ではなく、種にこだわらず、発生生物学を軸に『横断』したのが本書の構成です。当然役者はどんどん変わります。しかも、遺伝子、mRNA、転写制御因子、分泌性タンパクといった分子生物学の要素がいくつも出てきて、それらが複数の局面で「効いて」きます。
一読しただけでは「はぁ、生命ってなんかすごい事になってるなぁ」で終る可能性アリ(私はそうでした)。何か勿体ないので、奮起して紙に要素を書き出しながら読み返しました。
自分の生命科学の感性が深まる事を実感できる、味わいのある文章だと思います。
空疎な内容の「ベストセラー」も多く見受けられる昨今、このボリュームでこの内容は秀逸。
個人的に「良書認定」しました。