思惑 百万石の留守居役(二) (講談社文庫) の感想

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参照データ

タイトル思惑 百万石の留守居役(二) (講談社文庫)
発売日2013-12-13
製作者上田 秀人
販売元講談社
JANコード9784062777216
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » 歴史・時代小説

購入者の感想

1巻2巻と連続して読んだ。前作「表御番医師診療録」が良作とは感じられなかったため、購入をためらっていた作品です。第2巻までのこの作品では、これまで彼の作品にあった「上田秀人調」が少し控えめになっているような感じがした。「上田秀人調」は面白いのだが、何度も続くと鼻につき厭きがきていた。今までの段階では、この作品は、割と興味を覚える進行となっています。今後、よく言えば新たな境地に至るのか、それとも結果的に従来路線に回帰するのか。これからの推移を見守りたい。評価は星4つとしたのは、これからの成長を期待する意味でもある。

構成的には話の筋を強引に進めているための広がりが少ないのが気になる。たとえば本田政長の娘「琴」との関係の始まりが唐突過ぎて、その必然性が伝わってこないことや戦闘場面がこれまでの作品よりも軽いことなどが気になる。場面の解決が安直に感じられる部分もある。これらはこれからの話の中で膨らませていかないと上田秀人の劣化が始まったというように見られることになるかもしれないと思う。それぞれの登場人物に深みを与える作品作りが必要だろう。

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