能の物語 (講談社文芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 能の物語 (講談社文芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 白洲 正子 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784061963290 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
幼くして能と出会い、自らも演じたほど生涯能を愛し深く関わったた著者が、井筒、葵上、清経、熊野大原御幸、隅田川、道成寺ほか、有名な21作品をまさに「物語」として親しみやすく語っている。
著者はこの著書を能楽への「橋掛」と位置付けているが、それは、読者に手を携えて能楽堂へいざなってくれるような優しさと、女性には能は演じられないと訣別し、能楽との間を置いた著者ならではの距離感によるものであろうか。
いずれにせよ、深い愛情をもって、初心者にも敷居高く感じる能楽堂への扉を開けてくれるのである。
大袈裟にいえば、今日伝わる日本の伝統文化の根源たる能楽と平易に出会える名著である。能楽は奥深い芸能ながら、決して難しいものではない。そうした著者の思いを感じる。
著者はこの著書を能楽への「橋掛」と位置付けているが、それは、読者に手を携えて能楽堂へいざなってくれるような優しさと、女性には能は演じられないと訣別し、能楽との間を置いた著者ならではの距離感によるものであろうか。
いずれにせよ、深い愛情をもって、初心者にも敷居高く感じる能楽堂への扉を開けてくれるのである。
大袈裟にいえば、今日伝わる日本の伝統文化の根源たる能楽と平易に出会える名著である。能楽は奥深い芸能ながら、決して難しいものではない。そうした著者の思いを感じる。