ヤマト王権〈シリーズ 日本古代史 2〉 (岩波新書) の感想

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参照データ

タイトルヤマト王権〈シリーズ 日本古代史 2〉 (岩波新書)
発売日販売日未定
製作者吉村 武彦
販売元岩波書店
JANコード9784004312727
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

 1世紀から6世紀の約600年間について、これまでの先学の多くの事績を紹介しながら、総覧的に記述します。ちょっと急ぎ足の部分も多いですが、大変勉強になりました。何点か感じたことを。

・ヤマト王権と邪馬台国とは直接的関係はなかった、とします。それは諒としても(つまり邪馬台国がそのままヤマト王権に進展したのではないとしても)、では両者の関係はどんなもので、どの様に推移したのか知りたいものです。戦ったのでしょうか、呑み込んだのでしょうか。ヤマト王権成立が4世紀前半とするなら、邪馬台国とは数十年の期間しか離れていません。お互いに知らんぷりということはなく、相当濃密な接触があったと思えるのですが。文献資料のない時代、それを知ることは不可能か、、、、

・王墓が奈良盆地から大阪平野に移動したことについては大きな意義はないとしながら、継体の王墓が摂津に築かれたについては新しい王統の意義を見出す、とするのは平仄が合わない様に思えますが、、、、

・1世紀には北九州が優勢であったのが、3世紀には近畿が優勢となる。これは在地の近畿勢力が北九州勢力を上回るスピードで伸長したのか(なぜ、どの様に)、、、? それとも北九州勢力が近畿に移動したのか(なぜ、どの様に)、、、、?  う~ん、私が世を去るまでに明確になるでしょうか?

・「定型的な企画で築造された前方後円墳」という記述が何カ所か出てきますが、これは「規格」の誤植ですか? まあ企画でも意味は変わりませんが。

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