科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方 の感想
参照データ
タイトル | 科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方 |
発売日 | 2019-12-13 |
製作者 | 鈴木 祐 |
販売元 | クロスメディア・パブリッシング(インプレス) |
JANコード | 9784295403746 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 人生論 |
購入者の感想
まず、この本で説明している「適職」とは、能力や適性に当てはまる職業という意味ではなくて、「あなたの幸福度が最大化される仕事」という意味で定義されているので、購入する際は注意して下さい。
著者曰く、『結局のところ「適職探し」に絶対の正解はありません。どんな専門家でもコイン投げぐらいの精度でしか未来予測できない(中略)』とのことです。。その上で、仕事の幸福度を上昇させ、あるいは下降させる要因について、科学的なエビデンスに基づいて説明されています。
また、幸福度を上げる為の様々なテクニックやポイントが豊富に紹介されているので、就職や転職をしたい方はもちろん、現在の職業や働き方について考えたい方にも役立つ可能性の高い本だと思います。
難点としては、そもそも、その「適職探し」に求める最優先事項が「仕事における幸福度の最大化」で良いのか?ということがあります。本の中では例えば、結婚や離婚と幸福度の関係について触れられていますが、その人自身が仕事に幸福を感じているからと言って、家族の幸福度が高いとは限らないし、父親の幸福度と母親や子供の幸福度との相関がどの程度あるのかといったことも、少なくとも、この本を読む限りでは不明です。
また、家族のことが幸福度に大きな影響を与えるというのであれば、どんな仕事が家族にとって幸福度が高いかについても検証しなければ、人生全体を通じての幸福度の分析としては不十分な気がします。
それに、メタ分析を元に論じても、結局は統計解析に基づく確率論に過ぎず、一般統計と同様で、個別の具体的な事実を示すものではありませんし、あるいは著者自身も述べているように「未来予測」が可能なわけでもないので、あくまでも、仕事の幸福度を最大化する可能性を上げる為の本として参考にすることをおすすめします。
著者曰く、『結局のところ「適職探し」に絶対の正解はありません。どんな専門家でもコイン投げぐらいの精度でしか未来予測できない(中略)』とのことです。。その上で、仕事の幸福度を上昇させ、あるいは下降させる要因について、科学的なエビデンスに基づいて説明されています。
また、幸福度を上げる為の様々なテクニックやポイントが豊富に紹介されているので、就職や転職をしたい方はもちろん、現在の職業や働き方について考えたい方にも役立つ可能性の高い本だと思います。
難点としては、そもそも、その「適職探し」に求める最優先事項が「仕事における幸福度の最大化」で良いのか?ということがあります。本の中では例えば、結婚や離婚と幸福度の関係について触れられていますが、その人自身が仕事に幸福を感じているからと言って、家族の幸福度が高いとは限らないし、父親の幸福度と母親や子供の幸福度との相関がどの程度あるのかといったことも、少なくとも、この本を読む限りでは不明です。
また、家族のことが幸福度に大きな影響を与えるというのであれば、どんな仕事が家族にとって幸福度が高いかについても検証しなければ、人生全体を通じての幸福度の分析としては不十分な気がします。
それに、メタ分析を元に論じても、結局は統計解析に基づく確率論に過ぎず、一般統計と同様で、個別の具体的な事実を示すものではありませんし、あるいは著者自身も述べているように「未来予測」が可能なわけでもないので、あくまでも、仕事の幸福度を最大化する可能性を上げる為の本として参考にすることをおすすめします。