ブラッド・メリディアン の感想
参照データ
タイトル | ブラッド・メリディアン |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | コーマック・マッカーシー |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784152090935 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学 |
購入者の感想
読了までに時間がかかった。
難解というのでもないけれど、読点のない修飾と比喩を散りばめた長い一文が一字たりとも読み飛ばすなよと言っているようで。カッコのない会話がひと言たりとも聞き逃すなよと言っているようで。
ガルシア=マルケスの『族長の秋』を思い出したりもしたが、豊饒や豊潤といった感じは全くといってなく、砂と埃と照りと渇きがあるばかり。
登場人物の直接的心理描写もなく、暴力描写も言われているほど多くなく、砂漠での移動がほとんどを占めている。
アメリカとは何か、が書かれているのかな、とふと思う。
先住民を駆逐する、頭の皮1枚いくらという契約で。野牛を狩り尽くす、ただ皮を得るためだけに。
他所からやってきて自分たちが一番とばかりに。
この国を成立させた暴力性を感情移入せずに書こうとすると、こんな小説になるのだろう。
疲れたけど、面白かったよ。
難解というのでもないけれど、読点のない修飾と比喩を散りばめた長い一文が一字たりとも読み飛ばすなよと言っているようで。カッコのない会話がひと言たりとも聞き逃すなよと言っているようで。
ガルシア=マルケスの『族長の秋』を思い出したりもしたが、豊饒や豊潤といった感じは全くといってなく、砂と埃と照りと渇きがあるばかり。
登場人物の直接的心理描写もなく、暴力描写も言われているほど多くなく、砂漠での移動がほとんどを占めている。
アメリカとは何か、が書かれているのかな、とふと思う。
先住民を駆逐する、頭の皮1枚いくらという契約で。野牛を狩り尽くす、ただ皮を得るためだけに。
他所からやってきて自分たちが一番とばかりに。
この国を成立させた暴力性を感情移入せずに書こうとすると、こんな小説になるのだろう。
疲れたけど、面白かったよ。