アンドロイドは電気羊の夢を見るか? の感想

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参照データ

タイトルアンドロイドは電気羊の夢を見るか?
発売日2012-08-01
製作者フィリップ・K・ディック
販売元早川書房
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? とは

   長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。そのため異星での植民計画が重要視されるが、過酷で危険を伴う労働は、もっぱらアンドロイドを用いて行われている。また、多くの生物が絶滅し稀少なため、生物を所有することが一種のステータスとなっている。そんななか、火星で植民奴隷として使われていた8人のアンドロイドが逃亡し、地球に逃げ込むという事件が発生。人工の電気羊しか飼えず、本物の動物を手に入れたいと願っているリックは、多額の懸賞金のため「アンドロイド狩り」の仕事を引き受けるのだが…。

   映画『ブレードランナー』の原作として知られている、フィリップ・K・ディック1968年発表の傑作長編。著者は1982年、53歳で亡くなった。皮肉にもこの年に公開されたこの映画作品により、彼は一躍スターダムにのしあがることとなった。

   ディックの作品には、SF小説でありながら、登場人物の人間関係、恋愛、家族のきずななどが見事に盛り込まれている。この物語も単なる賞金かせぎとアンドロイド8人のバトルで終わってはいない。人間とアンドロイドの違いを通して、人間とは何かを考えさせられる作品だ。(石井和人)

購入者の感想

子供の頃に観て夢中になった映画『ブレードランナー』の原作なので期待大で読み始め、一気に読み終えた後は、読後の感慨に浸れました。

あえて内容に触れる事は記しません。
映画とは異なる点は多数ありますし、表現方法も異なるため、『小説版ブレードランナー』としては読まない方が賢明かと思います。
ただし、主人公の心理描写やレプリカントとの対話は哲学的で考えさせられます。
映画が好きで原作に興味を持たれた方は、「映画をより深く理解するための原作」として読まれるのはいかがでしょうか。
人間とアンドロイドをテーマにした作品は様々な媒体で続々と表現されていますが、長々と愛されているこの作品と映画は読んで、観て損はないと思います。
そして自分が主人公であったらどのような選択をするだろうかと、読むたびに考えさせられます。

人間とアンドロイドこの2つのものの違いは何かと問われれば自然物か人工物ということであるとこの本を読む前の自分は答えただろう。他人を外からではなく内側から思いやる。そういう心が人間らしさであると思う。まだ一周目なのでこのくらいしか感想は思い浮かばないが二周三周したらまた新しい発見が待っている気がする。迷っている方は一読されることをおすすめします。

生命倫理がテーマの古典と聞き拝読。

私たちは、なんとなく”命”というものをわかったつもりで生きている。
でも実際には、どこからが命で、何をもってそれが失われる、つまり死ぬのかは、誰にもわからない。
万人が納得する答えのない、宗教的な哲学的な問いである。

アンドロイドが精妙化し、人間と区別する手段がなくなる瀬戸際には、
そんなテーマと向きあわざる負えなくなる。
どんな答えをだすのかを味わう作品として面白い。文章も読みやすい。

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