特捜部Q-Pからのメッセージ(下) の感想
参照データ
タイトル | 特捜部Q-Pからのメッセージ(下) |
発売日 | 2014-02-21 |
製作者 | ユッシ エーズラ オールスン |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » その他の外国文学 |
購入者の感想
上巻で評者が探偵した(ローサ=ユアサ)ことがネールが剥がれたところを、カールとアサドが見て判明した。
カールとアサドも驚くが、阿吽の呼吸でその秘密を共有するとにした。
著者のポートレートを、カバー裏表紙で見ると、バイキングの末裔だと誰でも想像することができるだろう。
このご面相からこのような繊細なデティールを生みだすことが不思議な気がする(顔で小説を書くわけではないのだが・・・)。
これだけ愉快なローサ=ユアサなど(些末なことかもしれないが)事件とは関係ないところで読者を楽しませるエンタテーナーなのである。
ボトルメッセージなどという「ありえないぞ!」というようなテーマなのだが、とにかく読者の肝を掴むストーリー展開には脱帽するしかない。
堂場瞬一氏もこのシリーズの魅力は「混沌」だと思う。様々な警察小説を混ぜこんで独自の味付けをし、強引に読ませてしまう筆力、おそるべし。
と、巻末の解説で書いていたが、そのとうりだと思いながら本書『特捜部Q-Pからのメッセージ』下巻を読み終えた。
本書では、フーダニットもののように犯人探しをする楽しみなど皆無(犯人の行動も逐一描写しているから)なのだが、登場する人物たちを並列で描写する絶妙なタイミングなどは、堂場氏の「強引に読ませてしまう」筆力のたまものであることは間違いないだろう。
アサドの出自の謎、ローサとユアサの不思議、カールと部下が銃撃された事件の謎などを明かすことなく、この第三作目を終えている。
次作も読ませようとする著者ユッシ・エーズラ・オールスンの軍門に下るしかないのかな?
カールとアサドも驚くが、阿吽の呼吸でその秘密を共有するとにした。
著者のポートレートを、カバー裏表紙で見ると、バイキングの末裔だと誰でも想像することができるだろう。
このご面相からこのような繊細なデティールを生みだすことが不思議な気がする(顔で小説を書くわけではないのだが・・・)。
これだけ愉快なローサ=ユアサなど(些末なことかもしれないが)事件とは関係ないところで読者を楽しませるエンタテーナーなのである。
ボトルメッセージなどという「ありえないぞ!」というようなテーマなのだが、とにかく読者の肝を掴むストーリー展開には脱帽するしかない。
堂場瞬一氏もこのシリーズの魅力は「混沌」だと思う。様々な警察小説を混ぜこんで独自の味付けをし、強引に読ませてしまう筆力、おそるべし。
と、巻末の解説で書いていたが、そのとうりだと思いながら本書『特捜部Q-Pからのメッセージ』下巻を読み終えた。
本書では、フーダニットもののように犯人探しをする楽しみなど皆無(犯人の行動も逐一描写しているから)なのだが、登場する人物たちを並列で描写する絶妙なタイミングなどは、堂場氏の「強引に読ませてしまう」筆力のたまものであることは間違いないだろう。
アサドの出自の謎、ローサとユアサの不思議、カールと部下が銃撃された事件の謎などを明かすことなく、この第三作目を終えている。
次作も読ませようとする著者ユッシ・エーズラ・オールスンの軍門に下るしかないのかな?
特捜部Qは相変わらずおもしろい。
今回は宗教に因んだ事件で、事件そのものは毎回陰惨なのだけど、マーク、アサド、ユアサほかそれぞれの登場人物の背景が所々描写されていて、私としてはそれもある意味ミステリーの一種で、ストーリーに味わいを与えていて読み進めるのがとても楽しみ。
回を追うごとに3人の関係がどう変化していくのかも興味をそそる。
少しの希望を持たせる終わり方も良かった。
今回は宗教に因んだ事件で、事件そのものは毎回陰惨なのだけど、マーク、アサド、ユアサほかそれぞれの登場人物の背景が所々描写されていて、私としてはそれもある意味ミステリーの一種で、ストーリーに味わいを与えていて読み進めるのがとても楽しみ。
回を追うごとに3人の関係がどう変化していくのかも興味をそそる。
少しの希望を持たせる終わり方も良かった。
シリーズものなので全部読みたくなりました。メインの登場人物、3人の警官が最高に変人でそれぞれ応援?したくなります。主人公が過去の事件に関して、怪しい奴かもと思わせられるんですが、本当はどうなんでしょう。