翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 永井 均 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480090928 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学 |
購入者の感想
ソフィーの世界に対抗して書かれたこの本は、本物の哲学書である。子供じみたもののように思われるが、実際、子供じみたものが哲学に必須なのである。だから、多くの人に感動を与えられるかはわからない。というより、少数派であろう。哲学に流行はないのだから。でも、数少ない人に大量の感動を与えてくれるものであると信じる。文中には、相対主義者は愛情のある人であるということが書かれている。これは、私のお気に入りの主張である。私は実際、著者の永井均さんにお会いしたことがある。私が翔太と猫のインサイトの夏休みを読んだと言ったら、あれはいい本だよ、と仰っていた。それに対して、<子ども>のための哲学という本はよくないという情報も得ている。どちらがいい本であるかは、もちろん、著者の意見の通りではないだろうが、私は、断然、この本を推薦する。もし、<子ども>のための哲学を読んだことがある人はこちらも読んでいただきたい。永井均ワールドは、この本にあり、と私は見る。