Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things の感想
参照データ
タイトル | Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things |
発売日 | 2011-03-24 |
製作者 | Lafcadio Hearn |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 洋書 » Special Features » By Authors » Arts & Photography |
購入者の感想
耳なし芳一などの日本に伝わる怪談話と蝶、蚊、蟻の3つのエッセイから構成されています。 怪談話は現代のホラー映画と比べれば、怖い、というほどではなく民話に近い内容です。 この部分は昔書かれたものとしては英語も簡単でスラスラ読めます。 のっぺらぼうの狢の出現が迎賓館横の紀国坂辺りだったり(今でも車の往来は多いものの暗くて歩いている人はほとんどいない)だったり、雪女の話は今では建て込んでいる東京都下の調布だったり新たな発見もありました。 蝶、蚊、蟻からはそれぞれに違った側面から八雲の繊細な哲学的思考が感じ取れます。 特に、蟻、は高度にシステム化された蟻社会とそこで生活する自我というものが存在しない個々の蟻を観察しつつ人間社会を考察する、と云う不可思議なエッセイです。 変な気持になります。