中学受験 大逆転の志望校選び 学校選びと過去問対策の必勝法55 の感想

本書中にもはっきりと書いてありますが、著者の先生ご本人は地方共学公立ご出身。
まず、そこを頭に入れて読みましょう。
都内の名門伝統校に入れたい、とお考えの保護者さんは読まない方が良いでしょう。
特に、「お嬢さま女子校の価値についてはわかりません、でも就職時に有利らしい」とかいかにも皮肉でアンチ的な発言があります。
巻末のほうに、慶應系列熱望受験生の指導体験談がありますが、あまりのお粗末さに「それならなんで慶應志望のご家庭の指導を引き受けたのか？」と怒りを感じます。
逆に、今ブームに乗っている、偏差値急上昇系の新興の学校についてはとても好意的なコメントが随所に見られます。
巷の中学受験本を読んでいると、著者が地方出身で都心の中学受験実体験がない→新興校プッシュ　　　　　　　　　　　　　著者自身も中学受験で私立中高、最高学歴→伝統名門校、エスカレーターや別学支持
と、わりとはっきりとしているので、お読みになる前に著者のバックグラウンドを見てからのほうが良いかもしれません。
辛口レビューすみません。この先生のファンの方々を敵に回してしまったかなとも思います。
「昨今の中学受験は苛酷になりすぎ、最早どの大手塾に入ってもそこだけでは乗り切れず、個別や家庭教師のフォローを必要とする」
真実ですが、家庭教師の立場の方がそれを言うと宣伝めいて聞こえます。