ミンクス:バレエ「ラ・バヤデール」 の感想

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スカラ座とロイヤルを観ているうちにＣＤを買おうと思い注文。
もともと自宅にはボリショイ版の第２幕のみの演奏しかなかったので、プロローグから改めて曲を一曲ずつ聴いていると、もう一つ販売されていた全曲に近い演奏のＣＤと迷ったけれども、“マカロワ版”にごく近い収録だったのでこれで十分満足。欲しいと思っていた曲は入っていました。
ただ、第２幕の導入部が聴きなれているボリショイ演奏よりテンポが遅く、曲も長め（ボリショイ版が短いだけ？）で途中からちょっとダレッとしてくるのと、第３幕で知らない曲が１曲あり・・・。
マカロワ演出しか知らないので、今注文している「キーロフ版」で勉強しようと思います。
心配していた“ボニング特有”の粗さがこの曲では１曲もなく、管楽器の音色もアンサンブルも綺麗。
ミンクスそのものの曲調がチャイコに比べて常に安定しているので、同じ音量でずっと曲を流しっぱなしに出来るのもいい（チャイコほど聴かないけど）。
常に「原曲・総楽曲演奏」にこだわっているボニングがなんでバヤデルカだけ抜粋曲？と不思議でしたが、解説を読んで納得。改訂が何回も行われて曲がバラバラなんですね。ジゼルみたい。
ミンクスバレエに興味があまりなかったので、小倉氏の詳細な解説に助かりました。
いろいろな意味で、ボニングＣＤの中では「へぇ〜」と感じた一曲です。