令嬢薔薇図鑑 の感想

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毎年のお楽しみのひとつです
バラハミのシングルから今回もいい流れだと感じました
彼らのオリジナルアルバムは僕にとって宝石箱のようで、こうして初めて聴く時はいつもワクワクしながら曲ひとつひとつの放つ煌きを耳から吸収していきます
その瞬間というのは堪らなく幸福な気持ちに溢れるもので「やっぱアリプロ聴いてて“愉しい”！！」と毎回感動するのです

前回の『贋作師』のパワーも見事でしたが、今回はなかなかユニークな曲が多いのでいつもよりさらに新鮮、そして上品で美しい
おかしい表現ですが凄く“アリプロしてる”アルバムです
前半と後半で表情が切り替わる流れで、前半はコンセプト色の強い楽曲群ですが終盤に連れてバラエティに富んでいく・・・
僕が求めていた形に限りなく近しいアルバムだったのでこうして褒めちぎらせてもらいます（笑）

01.『令嬢薔薇図鑑』
これまでのタイトルトラックで多分一番なんじゃないかってぐらい完成度高いです
ふんだんなストリングスアレンジに気品を感じるポップです

02.『ローズ家の双子達』
去年の『ALICE同罪イノセント』のようにローゼンメイデンソング好きに需要の高そうな楽曲
可愛らしい白アリです

07.『黒百合隠密カゲキダン』
リードトラックです
かなり皮肉った歌詞とひねくれたメロディとに融和性をムンムン感じるシニカロック
ノリノリなのでライブが楽しそうです

08.『南無地獄大菩薩』
今回の中で明らかに浮いてるタイトルだったので期待を寄せていましたが全く想像外の楽曲でした
初聴時思わず「これ凄いな（笑）」と唸ってしまった
個人的に一番お気に入りな暗黒プログレ
黒アリ好きさんは必聴かも

【総評】
ひときわ個性的かつ完成度の高い反面、ALI PROJECT初心者や「クセの強い曲はちょっと・・・」と云う人には全てを受け入れるのは厳しいと思います

ただ「ここでしか聴けない音楽」なのは間違いないので是非聴いてあげてほしい