ブルジョワジーの秘かな愉しみ [DVD] の感想

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参照データ

タイトルブルジョワジーの秘かな愉しみ [DVD]
発売日2018-07-27
監督ルイス・ブニュエル
出演ジャン=ピエール・カッセル
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード4988111294623
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

 ルイス・ブニュエル監督というと80年代に観た「欲望のあいまいな対象」、子供のころに(!)テレビで観たカトリーヌ・ドヌーブの「昼顔」「哀しみのトリスターナ」の印象が強い。特に後者のなんだか淫靡な世界は忘れがたい。本作は、「欲望の~」に列なる自由な発想のヘンテコな不条理劇ではないかと思う。70年代初頭のブルジョワジー男女が、食事にありつけないなど、ナンセンスなショートエピソードの寸劇が続く。エピソードのつなぎはスムーズで、ブニュエル監督の映画技法の巧さは感じられる。フェルナンド・レイ扮する南米国の大使がテロリストに狙われるなど、当時の時世を表しているのだろうか。72年のアカデミー外国語映画賞を受賞した本作に当時の批評家、観客たちは強烈なメッセージを見出したのでしょうか。今観ると、そのあたりの時代の空気や衝撃が伝わってこないのがもどかしく、よくできたナンセンス不条理劇という印象しか残らない。出演者では、デルフィーヌ・セイリグがなんともこのブジョワジー夫人のイメージにピッタリで、レイ扮する大使に言い寄られるところなど(ジャケット写真のシーン)なかなか色っぽく感じてしまった(別にエロティックな描写はないのですが)。ステファーヌ・オードランもこの時代ならではのメイク、衣装で良い(バベットとは、全然違います)。他にジャン=ピエール・カッセル、ミシェル・ピコリ(特別出演扱い)などが出演。オープニングの盛大に雨が降った映像は困ったものだが、本編に入ってからの画質は良好。後半、一部再び画質が荒れるシーンはあるが、まずまずといったところ。マスターは、STUDIO CANAL。

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KADOKAWA / 角川書店から発売されたジャン=ピエール・カッセルが出演のルイス・ブニュエルのブルジョワジーの秘かな愉しみ [DVD](JAN:4988111294623)の感想と評価
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