僕だけがいない街(4) (角川コミックス・エース) の感想

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参照データ

タイトル僕だけがいない街(4) (角川コミックス・エース)
発売日2014-06-04
製作者三部 けい
販売元KADOKAWA / 角川書店
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

アニメがすごく良かったので、テレビ放映された実写版を観たんです。
そうしたら酷い改悪シナリオだったので「そもそも原作って…?」と思い買いました。
さすが原作!でもアニメもホント良かった。
実写だけなぜあんな事になったんでしょうか…

一巻ごといいところでまとめてくるので油断ができない。短編なら感動的な大団円だが、犯人は不明だし、不穏な周囲の動きも気になる。現代に戻るのか、まだ戻れないのか?続きがすごく楽しみ。

すらすら読めます。それぞれのキャラクターが活きていて、ストーリーに深みが増します。

僕だけがいない街、第四巻にあって三部けいさんのストーリーテリング能力の高さをあらためて感じました。この巻では一つの「結末」を書きます。未来を知る主人公が挑戦的な選択を取る事で未来のありようを変え、ワーストから離れベストだと思われる解決に近づいていく。その方向に間違いはないと読者にも確信させながら少年たちの力強いエネルギーに物語が進みます。
ただ、この巻で示された結末は何も解決していない。そこが非常に巧み。差し込まれる意味ありげなストーリーも、物語の構造を補強し、読者の視点を縦に横にと広げます。作中で提示される小説、「入れ替わった男」にまつわる話題は間接的にこの作品の主軸を説明し、また、ポーという記号に「エドガー・アラン・ポー」との関係を考える方もいるのではないでしょうか。
第四巻はその終わり方に、大き岐路になる予感に満ちています。すっきりとした終わり方として読ませながら、読者の中に打ち込まれたいくつもの楔は消えません。次巻から、どのように未来が変わり、物語が変わっていくのか、考える楽しみと待つ喜びがあります。0

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