世界史の叡智 悪役・名脇役篇 - 辣腕、無私、洞察力の51人に学ぶ (中公新書) の感想

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参照データ

タイトル世界史の叡智 悪役・名脇役篇 - 辣腕、無私、洞察力の51人に学ぶ (中公新書)
発売日販売日未定
製作者本村 凌二
販売元中央公論新社
JANコード9784121022677
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

本書の副題には『悪役・名脇役篇』とあり、このページの上にある「商品の説明」にも、「時代の波に翻弄された悪役たちの横顔を紹介し、隠れた名脇役たちの活躍に光を当てる。歴史を動かした、陰の実力者たちの列伝」とあるが、内容(取り上げられた人物)を概観する限り、『悪役・名脇役』といったカテゴライズは思うほど内容に忠実な印象はなく、右副題の字面に拘泥する必要はないと思う。「あとがき」に依ると、本書は前作『世界史の叡智勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ (中公新書)』の続編であり、実際は2年間の新聞連載記事(102人)の前半1年分(51人分)が前作で、本書はその残りの後半1年分(51人分)であると書いている(215頁)。

従って右「あとがき」に依れば、前作と本書との取り上げた人物またはコンセプトの相違は、単に時間的な執筆順の相違ということになろうか。私は前作を読んでいないので、前作と本書の間で(つまり新聞連載中の前後半で)、取り上げる人物ないしコンセプトの変更の可能性は否定できない。但し右「あとがき」を読む限り、両著の相違については触れていないので、本書のコンセプトが前作から大きく変更された可能性は少ないと思う。私見ながら、本書で取り上げられた“51人”は、一般的な世界史(高校世界史程度)で登場する著名な人物もいるが、どちらかと言えばあまり聞き馴れない人物名が目につく印象がある。言葉として適切ではないが、“地味”とか“マイナー”と言ったイメージである。また映画監督、小説家、文化人といった分野まで広げており、典型的な歴史人物列伝ーーいわゆる権力者、軍人、為政者などのトピックーーに限定しない構成がユニークであり面白い。この辺りを指して副題の『名脇役』と言えなくもないだろう(『悪役』は微妙か)。

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