Born a Crime: Stories from a South African Childhood (English Edition) の感想

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タイトルBorn a Crime: Stories from a South African Childhood (English Edition)
発売日2016-11-15
製作者Trevor Noah
販売元Spiegel & Grau
JANコード登録されていません
カテゴリ洋書 » Subjects » Biographies & Memoirs » Memoirs

購入者の感想

自伝ですが、エンターテイメントとしても、ドキドキ はらはら、笑いと涙、勇気と読みごたえがあります。

アパルトヘイト下の南アで生まれた青年の自伝です。同時に誇り高く地に足をつけ、知恵を絞って子供を育てた母の物語でもあります。ちょっと偏屈で、深い洞察力を持ち、度胸も持ち合わせた、この可愛いお母さんを私は大好きです。

各章は客観的な説明と、著者の経験の2面で構成されているので、予備知識がなくても状況が理解できます。自伝でありながらすぐれたノンフィクションでもあります。特にアパルトヘイト廃止前後の混乱期の状況は臨場感にみちています
またノア氏が自己確立に悪戦苦闘するところは、困難さの度合いはちがっても共通の場面でしょう。

蛇足ですが
ノア氏が生まれたのが1976年
アパルトヘイト廃止が1984年

1948年 アパルトヘイト制度が本格化
1976年 ソエト蜂起
      ーアフリカーンス語強制に抗議した子供たちが殺された事件

著者の母親は、アパルトヘイト本格化後に生まれ育ち、ソエト蜂起を見た世代です。黒人は劣等人種であると叩き込まれてきた世代ということになります。それでも誇り高く、馬鹿げた人種差別法を笑い飛ばしてノア氏を生んだわけで、痛快です。

本のタイトル born a crime のcrimeの法律がimmorality act で目次の前に表示されています。
この法律は日本人も対象で、欧米系と日本人の性交渉や結婚は犯罪でした。

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