「5G革命」の真実 --5G通信と米中デジタル冷戦のすべて (WAC BUNKO 301) の感想

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タイトル「5G革命」の真実 --5G通信と米中デジタル冷戦のすべて (WAC BUNKO 301)
発売日2019-07-25
製作者深田 萌絵
販売元ワック
JANコード9784898318041
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係

購入者の感想

著者が前著『日本のIT産業が中国に盗まれている』を出版した一週間後に、著者の会社の最高技術責任者が毒を盛られて体調を崩したそうです。
ファーウェイのスパイ活動を告発するブログを書き始めると、グーグルの検索結果から著者の名前と写真が消え始めたり、フェイスブックメッセンジャーを利用して人と店で待ち合わせると、必ずと言っていいほど、日本人のフリをした中国人が隣に座ったり、フェイスブックやツイッターのアカウントが停止されています。
フェイスブック、グーグルなどのGAFAは、安価なインフラの提供を受け、集めたデータを買い取ってもらっているので、中国の意を受けて動きます。
中国は、あらゆる手を使い著者の告発を妨害しようとしていますが、それほど著者が問題の核心を突いているからです。
しかし、本書はその妨害を事実だけ簡単に述べ、中国が目指す先を冷静に分析し、政治と産業がとるべき指針を提議しています。それだけにその覚悟と凄味を感じさせられます。

中国は世界制覇を達成するために、5G通信インフラを世界中に張り巡らせて監視システムを構築しようとしています。
5Gとは次世代の超低遅延の大容量データ通信です。パソコンのデータであれば数秒でほとんど吸い上げることができます。車載カメラからの映像データをハッキングして、目標の人物を轢き殺すことや、政府要人が乗った自動車を遠隔操作で、事故に装い殺したり、あるいは何百、何千という車両を乗っ取って一斉に東京駅に突っこませることもできるとのことです。

中国はたとえ貿易戦争で一時的に負けても、諜報ネットワークが完成して、世界中の通信インフラが中国の検閲下に置けば、すぐ取り返すことができ、フェイクニュースで世論を操作し、政治家の個人情報をネタに飴と鞭で支配できると践んでいます。
日本は早急に法整備を行わなければ、その損失は経済的なモノだけに留まらず、いずれは日本の国土を失う危機にまで発展すると警告を発しています

特に二章「5G通信の技術と通信の歴史」と、五章「5G通信のビジネスと今後」は、今まで読んだ他の5G関連の記事の中で最も解りやすかったです。

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