PANZER(パンツァー) 2015年 02 月号 [雑誌] の感想

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タイトルPANZER(パンツァー) 2015年 02 月号 [雑誌]
発売日2015-01-27
販売元アルゴノート
JANコード4910075930255
カテゴリジャンル別 » 雑誌 » 趣味・その他 » ミリタリー

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繰り返しになるが「フィンランド軍のIII号突撃砲」の10枚の写真は衝撃的でかつ魅力的ある。前月号で紹介されたフィンランド国防軍戦時写真アーカイブSA-kuvaに所蔵された貴重な記録の続編だが、独自の改造や増加装甲また迷彩や国章標識など見所満載である。このアーカイブの資料全体を是非とも増刊で刊行していただきたい。

特集は冷静な分析力をもつ竹内修氏の「機動戦闘車vsストライカーMGS」の比較論。「同盟国」の見た目はよく似た車輌だが、コンセプトの違いや運用構想の差異も目立つ。そもそも機動戦闘車は<試作>の域を出ておらず極めて情報が不足しており論を立てるにはかなり苦労があるようだ。もともと「開発開始の2007年の時点でどのような運用がなされる車輌であるかが明確にされていなかった」p24事実から始まり、歩兵支援用の砲弾が用意されていないし、またFCS(射撃統制装置)については「今もって詳細が明らかにされていない」p29、搭載弾数も路上航続距離も製造企業(三菱か小松か)もタイヤの耐弾構造や空気圧調整装備の有無、データリンクシステムや価格についても公表されていないp30-39。防御力に関して一切明らかにされていないのはp32どの国でも同じだろうが、それにしても非公表事項が多すぎはしないか。即応機動連隊でパートナーとなる新「装甲装輪車(改)」の開発について機動車とファミリー化するのが常識だが、となると車体底部の構造(無装甲)p34が弱点になる危険も指摘されている。また運用構想の軸となる空輸可能性はテスト中の次期輸送機XC-2の搭載力不足p40が危惧されている。<前途多難>な出発であろう。

準特集の「ビットマン」戦記は、1944年6月から8月のノルマンディーの大地に第101重戦車大隊でティーガー戦車を操って驚愕すべき戦果を挙げ剣柏葉付騎士十字章を拝受したあまりにも著名なSS大尉の最後の戦闘記録。6月13日ヴィレル=ボカージェの戦闘をそれこそ一分刻み一メートル刻みに記録し、また8月8日カーン=ファレーズ街道での彼の最期を明かす。掲載された二枚の詳細地図が大変分かりやすい。

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