吉田松陰が復活する! の感想
参照データ
タイトル | 吉田松陰が復活する! |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮崎正弘 |
販売元 | 並木書房 |
JANコード | 9784890633234 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
吉田松陰と言えば、非常に有名な幕末の思想家ですが、
実に様々な活動をしていたことを本書を読んで知りました。
陽明学の知行合一を見事に体現しています。
まず驚いたのが、松陰が僅か30年(満29歳)の人生で満足な交通機関もなかった頃の日本を
ほぼ津々浦々旅をしていたこと(8,9頁)。大変に行動力のある人物であったことが窺われます。
以下、興味深いところを数点挙げます。
まず、松陰の説いた至誠の思想。
「古来名将の勝つ所以を観るに、大抵将吏、身、士卒に先んじ、堅陣強敵へ驀然と駆け入る。
士卒等対象を討たせてはと皆我先に衝き蒐る。是に因りて勢声猛烈にして斉一、向かう所敵無し。」
「(勇気とは)無懼(恐るるなかれ)の二字、是れ主なり。勇気敵を呑むと云ふ如く、百万の大敵目に余ると雖も、屑(びく)ともせぬことなり」
と「講孟剳記」に記しているところから松陰の言う至誠は主に戦いの場における心構えであったようです(94頁)。
そうであればこそ、伊藤博文・山縣有朋ら門下生たちが明治維新の時に活躍したことも頷けます。
第二次世界大戦後、日本を占領支配したGHQがプレスコードにより表現の自由を侵害していたことは周知の事実ですが、
GHQの目的は日本を二度と米国に刃向かえないよう骨抜きにすることだったため、
憲法を押しつけ、戦後教育にて自虐史観を植え付けたうえで、松陰の思想を教えることを禁じたとのこと(174頁意訳)。
それによって現代のように教育の場でも左翼思想が幅を利かせ、真実の歴史がねじ曲げられ
日本が謂われなき誹謗中傷(従軍慰安婦・南京大虐殺など)を受ける遠因ともなっていると思います。
そして孫子の研究者としての松陰の一面について。
松陰は孫子の要点を、間諜の重要性を知り、国家が生きるか死ぬかは全て情報戦にあり、的確な情報を素早く入手するだけでなく、
それを正しく分析し、こちらの武器として情報心理戦を戦うことであると見抜いていたとのことでした(196頁)。
これはまさしく現代にも妥当する戦略でしょう。
実に様々な活動をしていたことを本書を読んで知りました。
陽明学の知行合一を見事に体現しています。
まず驚いたのが、松陰が僅か30年(満29歳)の人生で満足な交通機関もなかった頃の日本を
ほぼ津々浦々旅をしていたこと(8,9頁)。大変に行動力のある人物であったことが窺われます。
以下、興味深いところを数点挙げます。
まず、松陰の説いた至誠の思想。
「古来名将の勝つ所以を観るに、大抵将吏、身、士卒に先んじ、堅陣強敵へ驀然と駆け入る。
士卒等対象を討たせてはと皆我先に衝き蒐る。是に因りて勢声猛烈にして斉一、向かう所敵無し。」
「(勇気とは)無懼(恐るるなかれ)の二字、是れ主なり。勇気敵を呑むと云ふ如く、百万の大敵目に余ると雖も、屑(びく)ともせぬことなり」
と「講孟剳記」に記しているところから松陰の言う至誠は主に戦いの場における心構えであったようです(94頁)。
そうであればこそ、伊藤博文・山縣有朋ら門下生たちが明治維新の時に活躍したことも頷けます。
第二次世界大戦後、日本を占領支配したGHQがプレスコードにより表現の自由を侵害していたことは周知の事実ですが、
GHQの目的は日本を二度と米国に刃向かえないよう骨抜きにすることだったため、
憲法を押しつけ、戦後教育にて自虐史観を植え付けたうえで、松陰の思想を教えることを禁じたとのこと(174頁意訳)。
それによって現代のように教育の場でも左翼思想が幅を利かせ、真実の歴史がねじ曲げられ
日本が謂われなき誹謗中傷(従軍慰安婦・南京大虐殺など)を受ける遠因ともなっていると思います。
そして孫子の研究者としての松陰の一面について。
松陰は孫子の要点を、間諜の重要性を知り、国家が生きるか死ぬかは全て情報戦にあり、的確な情報を素早く入手するだけでなく、
それを正しく分析し、こちらの武器として情報心理戦を戦うことであると見抜いていたとのことでした(196頁)。
これはまさしく現代にも妥当する戦略でしょう。