闇彦 (新潮文庫) の感想

読んだ阿刀田高さんの作品はこれで１５９冊目です。ほとんど読んできました。切れの良い短編に、どれだけ楽しんだか知れません。新トロイア物語で新境地を開拓された事にも驚きながら喜びました。しかし、獅子王アレクサンドロスでほとばしる才能は燃え尽きたと感じています。その後の作品は、経験とテクニックだけで完成させてしまったと感じています。
そして、この作品も、昔の成果の切り貼り。阿刀田高さんの雰囲気は残しているものの、新味は感じませんでした。
すいません。もう、不完全な作品を出版するのは止めた方が良いと思います。