安楽死で死なせて下さい (文春新書) の感想

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参照データ

タイトル安楽死で死なせて下さい (文春新書)
発売日2017-08-18
製作者橋田 壽賀子
販売元文藝春秋
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 人生論

購入者の感想

 橋田壽賀子にはいいイメージを持っていなかった。橋田ファミリーのドンと
いうのも嫌だったし、泉ピン子との二人旅の番組。あれは接待番組だろう。
社会の公器を使って臆面もなくよくやるなと思っていた。もちろん「渡鬼」なんて
見たことはない。それが数年前にNHKの「おしん」の再放送を見て評価が一変した。
30年以上も昔の番組なのにすこしも色褪せてない。面白い。次の日が待てないくらい
わくわくした。これを初放送の時に見た人たちは、実際に自分たちが苦労して生き
ぬいた時代を描いたドラマだったから感動したに違いない。しかも面白いと同時に
一本筋が通っていると思った。今の朝ドラは視聴者の意見を忖度してヤワなものが
多いが、「おしん」にこめられた反戦思想はすさまじい。

 この本の前半は橋田壽賀子の「私の履歴者」だ。自分の歩んだ道を述べつつ
「死」との関わりを語る。後半は安楽死や尊厳死についての日本や世界の現状を
紹介し橋田壽賀子の考えと訴えを述べる。

 橋田壽賀子は少し変っている。というか、考えが乾いている。ウェットじゃない。
例えば、大阪空襲で母親が死んだと聞いた時の反応。

 「ああ、お母さん、死んでよかったね。早く死んで楽になってよかったね」

 そして実は生きていたときいて

 「あ、なんだ、生きていたのか」とがっかりした。

実にあっけらかんとして橋田らしいエピソードだ。

 こういう橋田壽賀子。大きな仕事をされていまは92歳。もうこれだけ
頑張って生きて来たんだから安楽死したいという。

 ・・もしも「安楽死させてあげる」って言われたら、「ありがとうございます」と
  答えていますぐ死にます。生きていたって、もう人の役に立ちませんもの。・・

私もできれば安楽死したい。安らかに楽に死にたい。安楽死賛成。法的には安楽死の
実現はむつかしいだろうけど。でも、世の中がその方向にむかって少しずつ動いて

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