マインド・コントロール 増補改訂版 (文春新書) の感想
参照データ
タイトル | マインド・コントロール 増補改訂版 (文春新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡田 尊司 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784166610747 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門 |
購入者の感想
マインド・コントロールといえばカルトにおける洗脳が思い浮かぶが、カルトとは無縁であっても、決して他人事だと誰も言えないのではないか。むしろ、自分は人に操作されることなどないという思い込みを持った人ほど、騙されやすいのではないか。さまざまな誘惑が存在する現代社会では、つい商業的な広告に引き付けられてものを買ってしまったりということもある。
また、自分は特別な人間でありたいという欲求や、誰かに存在を認めてもらいたいという気持ちが、グルへの帰依に繋がると著者は言う。そうだとしたら、多かれ少なかれ、そうした気持ちや願望は誰にでもあるものであり、騙される危険というのは常に人は持っているものだと私は思う。
第三章で紹介されていた銀行強盗犯のハードラップの例を読んで、催眠による洗脳で、ここまで人はコントロールされてしまうのかと思った。殺人まで犯し、お金も巻き上げられ、自分の奥さんまで取られてもまだ気づかないことがありうる。専門家が洗脳を解こうとしても「鍵」をかけられていたのではたまったものではない。
人間はこんなに騙される可能性があるのだということを知っておくだけでも、かなり勉強になると思う。
また、自分は特別な人間でありたいという欲求や、誰かに存在を認めてもらいたいという気持ちが、グルへの帰依に繋がると著者は言う。そうだとしたら、多かれ少なかれ、そうした気持ちや願望は誰にでもあるものであり、騙される危険というのは常に人は持っているものだと私は思う。
第三章で紹介されていた銀行強盗犯のハードラップの例を読んで、催眠による洗脳で、ここまで人はコントロールされてしまうのかと思った。殺人まで犯し、お金も巻き上げられ、自分の奥さんまで取られてもまだ気づかないことがありうる。専門家が洗脳を解こうとしても「鍵」をかけられていたのではたまったものではない。
人間はこんなに騙される可能性があるのだということを知っておくだけでも、かなり勉強になると思う。