宝石の国(8) (アフタヌーンコミックス) の感想

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参照データ

タイトル宝石の国(8) (アフタヌーンコミックス)
発売日2017-11-22
製作者市川春子
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

他の皆様も言われているように、謎が解明され
物語が一気に展開しています。今のフォスの状況、そして予想される今後の展開、また、何ヶ月も次巻を待たなければならないのが辛くて仕方がありません。
(※注意、以下ネタバレを多いに含みます。勝手な解釈ですのであまりお気になさらず…)

今後の予想される展開が辛すぎます。皆様も言われている「フォスの七宝化」です。
仏教において貴重とされる七種の宝は次の通りです。そして
既にフォスの身体にあるもの、そして身近な存在を考えると殆ど揃っています。

1、金(腕) 2、銀(水銀:シンシャ、もしくは腕の白金) 3、瑠璃(頭:ラピスラズリ) 4、玻璃(水晶:カンゴームもしくはゴーストクオーツ、クオーツは古くは玻璃と呼ばれた)、5、硨磲(貝:脚)、6、珊瑚(エクメアの和名は「シマ "サンゴ" アナナス」)、7、瑪瑙(脚:アゲート)
※法華経においては珊瑚などの変わりに「真珠」「玫瑰(赤色系の宝玉)」が含まれますが、それも。。。

よって以上から考えられる今後の展開は、想像するだけで辛いです。
パパラチアの身体にも、七個の穴があるのも気になります(「俺みたいでかわいそう」というパパラチアの発言は伏線?)

過去巻でカンゴームはラピスラズリの言う事しか聞かない、というバックボーンがありましたが
今ではすんなり月に付いていく程フォスの言う事を聞いています。
作中でユークレースも言っていましたが、要するに今のフォスはフォスではなく
最早ラピス(もしくはフォスではない何か)なのではないでしょうか。

古事記では、死者の国のものを食べると蘇る事が出来なくなるという「ヨモツヘグイ」の物語があります。
フォスは月でベタベタするものを食べてしまいました。
フォスも作中で月に"また行く"ではなく、"戻る"と言っています。

骨・肉要素を身体に既に取り込んでいるフォスは、今巻で月人世界の要素を身体に入れています。

な感じの8巻でした。
月に着いたフォス。
そこで攫われた仲間たちがどうなったのか、どうして月人たちが宝石たちを攫うのか。
月人の真の目的。
先生の正体。
様々なことを知り、月人に協力をすることを決める。
そして戻ったフォス。
仲間たちの心を揺さぶり、自ら月へ赴くように仕向けます。

フォスも先生のことはいまでも愛してると思う。
でも仲間のことも大切で、先生が本来の仕事をしなくなったのが月人たちの目的なら、先生に彼らの目的を達成させれば、仲間が襲われなくて済むと考えての結果が「先生と仲間を引き離す」ということだったんだと思います。
別に月人たちが先生に危害を加えるわけじゃない、というのも協力する理由なのかもしれない。
というかフォス。
色んな真実と事実を知って、壊れてないか心配です…!
つーかアンタークちんのときに既に壊れてたよ、この子。
カンゴームのお蔭で少しは持ち直してるように見えたけど、やっぱどっか壊れてるんじゃなかろうか…

先生は先生でエクメアが「内側が壊れている」と言っていたけど、フォスが攫われた(月に行った)のを知って、更に壊れたんじゃないかな?
フォスが戻ってからの様子がおかし過ぎるし…
これで何人かが月に行ったと知ったら、もっと壊れやしないかい?

シンシャがフォスの誘いを断ったのは、フォスが「イエローたちも一緒だ」みたいなコト言ったからじゃなかろうか?
生徒の何人かが月へ行ってしまったら、先生は悲しむし、寂しいと思うだろうから、シンシャは断わったんだろうな、と。
シンシャとフォスだけなら一緒に行ったと思います。

どんどんシリアスで暗い雰囲気の中、メロンとヘミモルが癒し。
8巻の人物紹介で「のびのびと育った」と書いてあるだけあって、癒されます。
というかこの漫画、宝石たちのおみ足が本当に眩しいです…(〃▽〃)

ついに月人と先生の正体がわかり、
謎の半分が開示されたような巻でした。
あまりに想定外だらけで、フォス同様に私も大きく揺さぶられます。

「先生が大好きだから」と言ったフォスは見る影もありません。
まるで成長とともに何かを切り捨ててきたかのようです。
しかし、どれだけ成長しても何かに悩んでいる姿はフォスらしいと思いました。
ゴールはどこなのか、誰が敵で誰が見方なのかすら曖昧なまま、与えられた情報を元に全力を出そうとします。
それが本当に正しい行動なのか? それはまだ分かりませんし、これまでも分かりませんでした。
そして悩んでいるのはフォスだけではありません。

この巻は、最初の頃と同じくらいに先生と宝石たちが家族のように感じました。
ただし最初の頃とは違い、子どもたちが大人になったような印象です。
ただ純粋に大好きだった先生を、今度は疑うようになったフォス。
それぞれ育った環境で宝石たちは何を思い、どう行動するのか。
先生は答えをくれず、ただ慈愛だけ与えるのみです。

シンシャはいつだって正しかった。
そう考えるとこれから悪い予感しかしませんが、
謎のもう半分がわかった時何かが変わるのではないでしょうか。
昔は自分のことだけだったのが、そして今は宝石たちのことまで拡大して考えているフォス。
出口のない悩みに囚われ続ける宝石たち。
果たしてこれからどうなるのか。

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