SEX PISTOLS(7) (スーパビーボーイコミックス) (スーパービーボーイコミックス) の感想

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参照データ

タイトルSEX PISTOLS(7) (スーパビーボーイコミックス) (スーパービーボーイコミックス)
発売日2013-06-10
製作者寿 たらこ
販売元リブレ出版
JANコード9784799712993
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ボーイズラブコミックス

購入者の感想

正直、この続編を読まない限りちゃんとしたレビューは書けないと思った。
まるでヴァルネラのように形が出来そうで霧散してゆくイメージで、読むたびに違う感想を持つ。

6巻で志信をおもちゃにするつもりだったヴァルネラと、ヴァルネラに嫌悪しか感じなかった志信のイメージが残っているからか、生け贄のはなしのせいか、人魚の存在の特殊さが際立つばかりでこの先の展開が全く想像もつかない。

ヴァルネラに看破される程に焦って先生として優位に立とうとしたり、17才の志信は会った事も無い父親と姉の巻尾の精神的支配から逃れられないで只もがいているだけのようだ。

ヴァルネラを人の形の器に容れることが使命のようだが、志信も確か形をもって生まれてきてなかったはず。

どのように育って今の志信に成ったかは語られては無いが、自らの父親には存在さえも否定されて生まれて来ている志信と館を寄り代に放置されたヴァルネラは似ているのかもしれない。例えれば合わせ鏡の様に。

米国と国政の幼少期に志信の姿が出てきた事が無いし、度を越した潔癖性と人間不信を見ると安心出来る環境で愛情深く育ったのではないのだろうと推測する。

ヴァルネラが志信を求め境界を超えようとしたり、運命の相手と認識したり、志信とヴァルネラの関わり合いで、志信のくびきからの解放とヴァルネラの膨大な自我の寄り代からの解放を期待する。

まだ此の巻では他の巻のSEX PISTOLSの様に、恋情が押さえきれないとか愛情が溢れている訳でもなく、一筋縄ではいかないような裏とか駆け引きとか、ほとんど殺してしまいそうな勢いで切り掛かるに至った経緯など早くも次巻が待たれる思いである。

評価の星は今後の期待感でもある。

作家の作画も随分とかわったようなイメージで、巻末にあるおまけで熊樫が誰?って感じる程やつれてたし、のりりんの魂現なんか猫というより犬にみえた。

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