137億年の物語―宇宙が始まってから今日までの全歴史 の感想
参照データ
タイトル | 137億年の物語―宇宙が始まってから今日までの全歴史 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | クリストファー ロイド |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784163742007 |
カテゴリ | ジャンル別 » 絵本・児童書 » 学習 » 歴史 |
購入者の感想
西洋以外のところで、やや不確かな記述があるものの、稀に見る良書である。大胆にして繊細。なにより志が高い。
ただし、それは原書の方。この翻訳本の方は、ちょっと問題が多い。
日本語が非常にこなれていて読みやすいことは認める。じっさい私も楽しく読ませていただいた。しかし、のっけから、とても気になるところがあったのだ。「これは原書が間違っておるのか、それとも翻訳が間違っておるのか、それとも自分が馬鹿なのか」と思い、念の為に原書と付きあわせてみた。(両方を購入していたので)
しょっぱな第一部「母なる自然」の太字の説明のところ。「爆発からわずか100万分の数秒の間に、宇宙は直径数十キロメートルにまで広がります」とある。THE BIG BANGで、数十キロメートルはないでしょう。原文は、billions of miles wide。つまり、数十億マイルあるいは数十億キロメートルのwidthということ(これは直径でもかまわないだろう)。
多少の誤訳は仕方ないが、すぐ後につづく「第一部はこんな話」でも、形容詞の訳し抜けがあったり(7行目:「いくつかの(*不活性なinert)化学物質の集合体が・・・」)、生物の名前が飛ばされていたり(19行目: 「骨を持つ魚、サソリ(、*三葉虫trilobites)が続きます」)。ちょっと、多すぎるとおもう(*部分が、訳抜け。新たに購入予定の方は、「なか見!検索」で閲覧可能のはずです)。「三葉虫」は抜かさないでよ、とため息つくのは私だけだろうか。
揚げ足取りはしたくないのだが、この調子だと果たして全篇ではいったい・・・と疑心暗鬼にならざるを得ない。気合いを入れて取り組むはずの冒頭部分が、これでは。
ただし、それは原書の方。この翻訳本の方は、ちょっと問題が多い。
日本語が非常にこなれていて読みやすいことは認める。じっさい私も楽しく読ませていただいた。しかし、のっけから、とても気になるところがあったのだ。「これは原書が間違っておるのか、それとも翻訳が間違っておるのか、それとも自分が馬鹿なのか」と思い、念の為に原書と付きあわせてみた。(両方を購入していたので)
しょっぱな第一部「母なる自然」の太字の説明のところ。「爆発からわずか100万分の数秒の間に、宇宙は直径数十キロメートルにまで広がります」とある。THE BIG BANGで、数十キロメートルはないでしょう。原文は、billions of miles wide。つまり、数十億マイルあるいは数十億キロメートルのwidthということ(これは直径でもかまわないだろう)。
多少の誤訳は仕方ないが、すぐ後につづく「第一部はこんな話」でも、形容詞の訳し抜けがあったり(7行目:「いくつかの(*不活性なinert)化学物質の集合体が・・・」)、生物の名前が飛ばされていたり(19行目: 「骨を持つ魚、サソリ(、*三葉虫trilobites)が続きます」)。ちょっと、多すぎるとおもう(*部分が、訳抜け。新たに購入予定の方は、「なか見!検索」で閲覧可能のはずです)。「三葉虫」は抜かさないでよ、とため息つくのは私だけだろうか。
揚げ足取りはしたくないのだが、この調子だと果たして全篇ではいったい・・・と疑心暗鬼にならざるを得ない。気合いを入れて取り組むはずの冒頭部分が、これでは。