たったひとつのたからもの の感想

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参照データ

タイトルたったひとつのたからもの
発売日販売日未定
製作者加藤 浩美
販売元文藝春秋
JANコード9784163654508
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

「あなたに会えて ほんとうに よかった」との小田和正の歌とともに
CMで話題となった秋雪くんと周りの人たちとの交流をお母さんの視点
でつづった六年間の記録です。

六年間も1日1日をがんばって生き続けて、そして今も多くの人の心の
中で生き続けている秋雪くん。
おかあさんの淡々とした文章の行間には、言葉にはなっていない多くの
思いが切々と伝わってきて、読んで行くにつれ胸が熱くなります。

 今の命を精一杯
 病気の人に限らず、すべての人間に言えること

一見、不幸と思われる状況でも、当人の受け止め方や生き方で必ずしも
不幸にはならないんだと、そう確信させてくれる、すばらいしお母さん
お父さん、そして秋雪くんの幸せなひとときの思い出のアルバムです。

始まりは、明治生命の「たった一つのたからもの」という名前の写真CMだった。
お父さんがダウン症とわかる子供をぎゅっと抱きしめている。
その抱きしめ方が尋常じゃなかった。小田和正はその後ろで
「あなたに会えて、本当によかった うれしくて うれしくて 言葉にできない」と歌っていた。
この本には、子が親を思う心に勝る親心の本質が、ぎっしり詰まっている。
僕も、自分の子供を失ったことがある。
命を取り替えてもいいと思ったことは初めてだった。
わが子が死んでも、不思議に自分のほかの子供(兄弟)や親に、そして妻に気をつかって
泣くことも、はばかられた。(もちろんそんなのは自由だし、それを我慢する必要なんてなかったのだけど、
僕が泣いてしまえば、妻もどうしていいかわからなくなるのではないかと、それを恐れたのだ。)
それで、死亡診断書を役所に出しにいくときなど、車の中で、大声で叫んだ。
「うわぁー!!なぜだ!どうして神様は連れて行っちゃうんだ!!」
今でも、車の中など、一人になれて、誰にも迷惑のかからない場所では、叫びたくなる。
大声で「うわぁー!!」って。
そういう気持ちを思い出させてくれた。
そうして、やっぱり「たからもの」なんだなって思った。
誰にでも、輝く命がある。それを、どれだけ大切にできるかが、人生の真の勝負かもしれないと思う。0

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